映画『サーホー』の物語の流れと感想を織り交ぜて書くシリーズ第3弾です。
映画『サーホー』があまりにもすごくて、にやにやが止まらない話
メモしつつ見てたのですが、画面に夢中になるあまり書き漏らしたことも多く。誤解や妄想が入り込んでいるかも知れませんが、ご容赦下さい。
Contents
登場人物
捜査チーム | |
アショーク | 覆面捜査官。腕っぷしの強さも犯罪捜査能力も半端なくすごい。 |
デヴィッド | アショークの相棒。ハッカーの腕前も凄い。 |
アムリタ | ムンバイ市警の警察官。アショークに見込まれて窃盗団捜査チームの一員になる。 |
ゴースワミ | 窃盗団捜査チームの一員。アショークに意見を言うものの、気づけばアショークの言いなり。 |
シンデー署長 | ムンバイ市警の署長 |
アジャイ | ムンバイ市警の警察官。 |
窃盗団 | |
謎の男 | ムンバイ市内で大掛かりな窃盗を仕掛けた親分? |
ロイ・グループ | |
ロイ | ロイ・グループの首領。事故と見せかけて殺害された。 |
ヴィシュワク | ロイの息子。彼の存在は腹心のイブラヒムにしか知らされてなかった模様。 |
イブラヒム | ロイの腹心。ロイ亡き後は、息子のヴィシュワクに尽くす。 |
デーヴラージ | ロイ・グループの首領になろうと画策中。自分を首領にしなかった父親プルドヴィラージを恨んでいる。 |
プルドヴィラージ | デーヴラージの父親。前首領。 |
プリンス | デーヴラージの味方。銀色のネックレスをつけている。 |
カルキ | ロイ・グループの法律顧問。 |
話の流れ
車内
ロイの息子ヴィシュワクと、法律顧問であるカルキが車内で話をしています。
本拠地であるワージーから金塊を積んだ船が海に沈み、今後の活動資金が気になるカルキ。しかしヴィシュワクは心配ないといいます。海に沈んだのは微々たるものだ、と。
このシーン、車内でサングラスをかけつつ「Take a right」というヴィシュワクかっこよすぎ。
ワージー最強の要塞であるビルに金庫があり、そこに資産が入っている。しかも、その金庫の存在を知るのは自分とイブラヒムのみ。金庫へたどり着くにも指紋認証が必要。エレベーターが指紋認証になってるのかな。
そして金庫は、たった1つのブラックボックスでのみ開けることができるのだ、と。ブラックボックスはロイの死後にムンバイの安全な場所へ移してあるので、イブラヒムが取ってくる、といいます。
しかし「あなたが(ロイが暗殺された日に)ついていれば親子は出会えた。ヴィシュワクを守って欲しいから私が(ブラックボックスを取りに)行く」というカルキ。もしかしたら、デーヴラージはロイと一緒にイブラヒムも始末したかったのかもしれませんねぇ。
特命チームのオフィス
アルマーニというナイトクラブの主催者に許可を取り、クラブイベントの監視をさせてもらうことになったようです。
アムリタたちが真面目な話をしてるのに、「男は女にキスをした」という声が。怪訝な顔をして振り向くチームメンバーたちの視線の先にはサーホー。「それから2人は、ずっと幸せに暮らしました」と小説本を抱きしめるサーホー。いや、それ、何の本なの?誰の私物なの??
遊びじゃないのよ、的にまたアムリタに叱られるサーホー。
物証もなく容疑者を逮捕することはできない。尾行し計画を実行させ、その場で逮捕させるのが最善の策だ、とアムリタに接近しながら説明するサーホー。近い、近い。
自分の襟元をもじもじ触りながら「惚れた?」、かすかに首を振るアムリタ、「俺は惚れそう」。
このシーンでにやけなかった、という人がいるのだろうか。いるんだろうけど。私はにやけっぱなしでした。座席を叩かなかったか心配です。新型コロナウイルス対策で、マスク着用しつつ見てて本当に良かった。すんごい、デレデレな顔で画面を見てたと思うので。
そしてアルマーニへ潜入するために着替えをしに行くサーホー。ゴースワミには「捜査だから着飾ることはない」と。
クラブ アルマーニ
ナイトクラブ内に展示?してある車(Jeep)のボンネットの上で、体育座りしているサーホー。「味気ない人生だ。暴力なら飽きるほど見てきた。俺が欲しいのは…こう…(ロマンス?というゴースワミ)そう!俺が欲しいのはロマンスだ!」。って、なに、身悶えてるとこ可愛いんですけど。
サーホーは上下黒、白いスニーカーが目立ってますね。ゴースワミは革ジャンっぽいの着ててお洒落さん。デヴィッドは、普段どおりのグレーTシャツ。
そこへアムリタがクラブの入口に姿を現しました。
「着飾るなと言ったのに…」というサーホー。でもサーホーは知らなかった。彼女は黒いコートの下に、さらなるキラキラ衣装を着ていることに。
思わずゴースワミが「すごい!」と言ってデヴィッドの肩に手を置いてしまうほど。釘付けになるサーホー。でも、「露出が激しいぞ」ってアムリタに言っちゃうサーホー。彼氏が彼女に文句言ってるみたいに聞こえてしまった。
アムリタは「いいのよ(この格好なら)誰も警察と思わない」とサラっと返します。けれど、金属探知機で警察バッジが引っかかってしまうアムリタ。瞬時にアムリタを引き戻すサーホー。もう一度、金属探知機を通るようにアムリタを促します。
次はオッケー。どうやら、その瞬間にアムリタの右太もも付近に隠していた警察バッジを取ったようですよ?!神業。
「警察バッジの隠し方を覚えろ」と耳元で囁かれ、自分の警察バッジをサーホーが抜き取ったことを知るアムリタ。思いっきりサーホーの白いスニーカーをヒールで踏みつけるのでした。
にやにや笑ってるゴースワミを睨みつけるサーホー。(画面には表情は映っていませんでしたが、ゴースワミがサーホーが自分の方へ振り返った瞬間に笑うのをやめたので、たぶん睨まれたと思います)
カウンターでテキーラ?を飲もうとしているアムリタのグラスを取ろうとするサーホー。しかしアムリタは自分の分とサーホーの分を飲み干してしまいます。
大丈夫なの??という表情をして無言でアムリタの顔をのぞきこむサーホーを軽く突き飛ばすと、ダンスフロアへと歩いていくアムリタ。
はい、ショーターイム!
アムリタの弾けっぷりが最高ですね。せっかくだからデヴィッドとゴースワミも、ちょこっと踊ってて欲しかった。
またテキーラを煽りにカウンターへ来たアムリタ。1人の男性が、誰かを見て怯えて逃げ出していくのを見かけます。逃げた男性はサーホーが一番最初に助けたアレックス。サーホーを見て、なぜ怯えて逃げる必要が?
真面目に謎の男を見張っていたデヴィッドとゴースワミ。謎の男が現れたことをサーホーに伝えに来ました。人混みをかき分けて謎の男(本当のアショーク)を追いますが、アムリタの踊りに巻き込まれ見失ってしまうのでした。
ムンバイ市警
翌朝、謎の男を取り逃がしたことをこっぴどく叱られるアムリタ。重大な作戦で酒を飲むなんて!取り逃すとはなにごとだ!捜査は振り出しだ!我々の負けだ!とプンプンの署長。
そこへ新聞を読んでいたサーホーが「誰が負けた?俺は(謎の男と)会いましたよ」と、しれっと言うのです。
うーん、いつ?!
フロアが騒がしくないし、お客さんたちも少ないからアムリタたちと会ったあとなのかしら。サーホーがキラキラの入ったパーカー着てるから、アムリタたちと会った時のシンプルな黒いTシャツ姿と違ってて、あれ??と思ったんですけど。
そういえばアルマーニでアムリタを待つ間、サーホーがJeepの上に座ってる時、たぶんそのパーカーらしきものがサーホーの横に置いてあったので。本物のアショークと会う時は、そのパーカーを着ていたんだと思います。たぶん。すごく、たぶん。
場所はアルマーニのバーカウンターだと思うのですが、先に座っているサーホー。あとからきた謎の男(本物のアショーク)が「オンザロックにライムを」というと同じものを注文するサーホー。
出来上がったお酒のグラスを肩に乗せる、あの仕草。独特!惹かれる!!
「仕事は?」と聞くと「さあな。秘密だ」と答える本物のアショーク。まぁ、覆面捜査官とは言わないですよね。
そして逆質問されて「極秘だ。まぁ、いっか。俺は窃盗のプロだ」というサーホー。「油断したな、お前を逮捕する」という本物のアショーク。サーホーのセリフもアショークのセリフも嘘はなかったわけですね。
謎の男は「ワージーを知っているか?どでかい金庫があって、ブラックボックスはムンバイにある。それを入手して巨万の富を得る!」とサーホーに語ったというのです。
ブラックボックスの話を聞き、タバコにライターで火をつけようとする署長。ガス欠のようです。サーホーを署長室に呼び、机の引き出しに入れてあった別のライターで火をつけます。このライターは骨董品で、片割れが揃うと美しい、という署長。
見ても?とライターを手にするサーホー。そして署長が説明を続ける間、サーホーが何度もライターを点火しようとする音がします。自分の父親ロイの殺害現場に、署長もいたことを知った瞬間だったのだと思います。なぜなら、片割れらしきライターがロイの殺害現場に落ちていたから。
署長は戸棚にある膨大な量の資料をサーホーに見せます。ロイ・グループは犯罪組織であり、それを摘発しようと試みた者の情報だ、と。しかし成功した者は誰もいない。もしブラックボックスを押さえることができれば、グループのインド進出を阻止できる、という署長。
それにしても、謎の男(本当はアショーク)も酒に酔って口を割るなんて、という所長に対し「奴は俺を知ってました。だから情報を与え掴まえてみろと挑発してきた」と。ただ、奴は俺に不可能がないことを知らない、というサーホー。この凄み。最初見た時は、明らかに窃盗団の男を必ず捕まえるという決意に見えたのですが。あれでしたね、これは署長に対しての宣戦布告だったんですね。
特命チームのオフィスの入っているビルの屋上(たぶん)
自分がお酒を飲んで酔っ払ってしまったから、謎の男を取り逃がしてしまったことを悩むアムリタ。
アムリタが屋上にいるのを見て、そっと引き返そうとするも見つかってしまうサーホー。たぶん、アムリタを探していた、というより、署長のことなど今後のことを静かに考えようとして屋上に来たらアムリタがいたのかな、とか。妄想ですけど。
で、アムリタは自分が特命チームにいてもいいのか、と。「俺が知るのは答えだけ。君は問いを見つけろ。君の上司は俺だけだ。不条理なことを言う奴は俺が黙らせる」と言って、屋上から去るサーホー。
アムリタは、それを聞いて捜査に集中しようと決心したようです。何かを調べ、”カルキ?”と書いた付箋をパソコンに貼るのでした。
一方、本物のアショークとデヴィッドも会議中。デヴィッドも忙しいなぁ。ブラックボックスの件を調べようと、ワージーからムンバイへと向かう飛行機の乗客について調べています。ビジネスクラスの乗客が怪しいと睨んだようです。ビジネスクラス搭乗予定者20名のうち5名は女性、と聞いて女性の名前をピックアップさせるアショーク。
そこに、ロイ・グループ法律顧問であるカルキの名前がありました。
カルキはアメリカで法学を学び、法学博士に。父の死後にグループの法律顧問になったそうです。
ムンバイ市内
ブラックボックスを受け取りに、民家?小さなモスク??へと来たカルキ。暗証番号は「783」かな?
そして空港へ引き返そうとするカルキの乗った車を、バイクに乗った男性が銃撃。尾行をしていたアムリタたちでしたが、大渋滞のためカルキの乗った車とは少し離れた場所にいます。
防弾ガラスのおかげで、かすり傷ひとつしてないカルキ。しかしバイクに乗った男性は銃からマシンガンのようなものへ切り替え、すごい勢いで銃撃されるカルキ。そこへヴィシュワクから電話が入ります。銃撃にあったことを知っていたヴィシュワク。(まぁ、サーホーからなのか、仲間内の誰かから情報がすでに入っていたのでありましょう。もしかしたら襲撃自体を仕組んだのかも??この、最終的には誰がカルキを襲撃したかという謎が3回見ても解けませんでした)
ヴィシュワクは「俺がいる限り連中は手をだせん」と言います。連中?デーヴラージのことかな?
そして沿道の建物から、バイクに乗った襲撃犯たちを狙撃する人が登場。
(初めて見たときは、バイク組がデーヴラージ側。バイク組を狙撃する人はヴィシュワク側だと思ったのですが。それだと、バイク組がカルキをマシンガンのようなもので撃つのはやりすぎでは?と。本当はデーヴラージ側のカルキが殺されてもおかしくない勢いでしたものね)
ますます激化する銃撃戦。
サーホーからは車の外へ出るなと言われたアムリタですが、激しくなる銃撃戦に思わず車を飛び出します。
サーホーがアムリタを救うべく走り始めます。バイクに乗った男が発煙筒を投げ、あたりは視界が悪くなります。その白煙のなかから颯爽と現れバイクの男に飛び蹴りくらわすサーホー。
カルキは空港へ向かう、と言いますがヴィシュワクは「襲撃されたのは情報が漏れている証だから、別の場所にブラックボックスを隠す」と。
カルキの乗った車を追跡するアムリタたち。けれど、どこかで振り切られてしまった様子。
ムンバイ市警のアジャイは、またアムリタがしくじった、捜査からはずしたらどうか、と署長に言ってます。
そこへ帰ってきたアムリタが「のがしてはいない。追跡装置を車に取り付けた」と。そしてカルキの乗った車はキャピタル銀行へと向かったことが分かります。
ゴースワミはカルキがキャピタル銀行へ入った写真も撮影できたし、戻ろうといいますが。アムリタは、まだ尾行を続けるといいます。
キャピタル銀行を出て、薬局へと向かったカルキ。店で買物をするでもなく、裏口から店を出るとロイヤル銀行へと向かいました。最終目的地はロイヤル銀行の金庫だったようです。
窃盗団は、どうやって銀行の金庫からブラックボックスを盗み出す気だ?という署長に「奴はトロイ警察じゃない。大泥棒だ」というサーホー。ここもね、最初見たときに「?」とは思ったんですよね。自分も警察サイドなのに、トロイって言っちゃっていいの??と。実は、すごく警察を挑発してたわけですね。
そして署長は「よくやった。前言撤回だ」とアムリタに言うのでした。
夜道
せっかく署長に褒められたのに、どこか浮かない顔で夜道を歩くアムリタ。「車で帰るんじゃないのか?どうした沈んだ顔して?」と声を掛けるサーホー。
アムリタは自分が子供の頃に起きた出来事を話ます。母が免許を取るため車の運転を練習中にスピードを出しすぎて分離帯の壁にぶつかり、自分は助かったが両親は亡くなってしまったこと。もとはといえば、スピードが出てることを喜んだ自分のせいだ、と。
幸せだった日々が音を立てて崩れてしまった。今日、久しぶりに幸せを感じたが、この幸せもいつか終わると思うとそれが怖い、と。
サーホーの言う通り、自分は喜びや悲しみを分かち合えない孤独な人間で、影だけが友達なのだ、と。(サーホー、そこまで言いましたっけ?)
すると、ジジジっと音を立てて今にも消えそうだった街灯も消えてしまいました。
「その影も消えた。でも俺がいる。俺も孤独だ。同じだな」と言うサーホーに泣きながら抱きつくアムリタ。サーホーの優しい言葉に、アムリタの心の壁も消えたようです。
サーホーは交通事故(を装って殺された)で死んでしまった父親のことを思い出したのかもしれません。
そして、始まるYe Chota Nuvvunna Full video | Saaho。
これぞインド映画らしさ!
そして次から次へと衣装が変わるアムリタとサーホー。カッコよすぎ。
歌詞の内容がいいんですよね。”もう二度と孤独にさらされないように”とか”過去を忘れてしまうほど君を愛してあげよう”、”君が疲れてしまうほど瞳に映ってあげよう”とか。もう、本当に映画館の椅子をバシバシ叩いてなかったか心配です。
三歩下がって、また三歩下がるプラバースさん、最高に好きなんですけど。いや、もっと他にカッコいいシーンあるんですけど、三歩✕2のプラバースさん、好きすぎる。
早くサウンドトラック&挿入歌のCD発売されないかなぁあああ。
特命チームオフィスの屋上
アムリタに呼び出されたっぽいサーホー。
「手を見せて」と言われて「未来を占うか?」と答えるサーホー。「いいえ、2人の未来よ」と右手の薬指に指輪をはめてくれるアムリタ。
「美しい。高かったろ?」って言うと、「車を1台売ったのにこの指輪1つ!」と答えるアムリタに、ひっそりと気付かれないように笑うサーホー、見ました?見ました?めっちゃ愛おしそうに笑うの、見ました???私の妄想かな。
「小さいけれど、大きな愛の証よ」って。
女性から指輪を送るのは珍しいことではないのかな。
時計の鐘がなり、そろそろ作戦開始時間が近づいているようです。チームを率いるなんて不安だわと言うアムリタの頬に手を添え「きっと上手くいく」というサーホー。
なるほどね、このあとの銀行での作戦。アムリタは現場で指示を出す役になった訳ですね。
一方、本物のアショークとデヴィッド、そして仲間たちも作戦会議中です。模型を使わない視覚効果での作戦会議。近未来的〜!市内地図、金庫内の青写真、警備の詳細そして警察のデータも入手した、と。
3回目にして、ここで本物のアショークの作戦部屋の壁一面に?マーク(ハテナマーク)が散らばっているのが見えました!!
アムリタチームは紙の地図とチェスの駒のようなものを置いて作戦会議。
銀行には多数のカメラと高圧?レーザー、そして銀行の正面ドアは触れただけで警報のベルがなるし、金庫の解錠は(鍵がなければ?)不能。なので、金庫の鍵は開けておいてもらって窃盗団をおびき寄せ、容疑者の確保とブラックボックスを入手することがアムリタチームの目的なんだそうです。
机の上に何故かレンズが置いてあって、サーホーが金庫の中に容疑者に見立てた駒を置くとレンズには上下が逆に映る駒。そう、”謎の男”に関しては画面が逆転するようなことがチョイチョイあるのは、あれですね、むしろサーホーが偽物だよ、というのを匂わせる演出だったのかな、と。
アムリタチームの作戦会議を盗聴しているデヴィッド。まぁ、なんでアムリタチームの作戦会議にデヴィッドが出てないのか?という疑問を呈する人もいなかったし、前もってサーホーがデヴィッドは別件で調べ物をしてもらってる、とかなんとか言ってあったのかもしれませんね。妄想ですけど。
で、本物のアショークたちがいる部屋からカメラが引いていって街の夜景まで見えるようになるんですけど。アショークたちの部屋のガラス窓に3行英語が書いてあって。
私たちから見ると反対側、アショークたちからはちゃんと読めるような英語で
You haven’t
even seen
my bad side yet
“あなたはまだ私の悪い面を見たことがない“みたいなことが書いてあったのかなぁああ??つまり、It’s showtimeの前フリだった??
場面が代わって、息子さんのお誕生会をしてる人がでてきます。警察のお偉いさんですね。覆面捜査官に高額窃盗事件を任せる、ってシンデー署長に言った、あの人。
シンデー署長が車の中で電話をしている相手は、デーヴラージ。そうか、デーヴラージと署長は組んでいたのか。今までロイ・グループの犯罪を摘発できなかったのは署長自ら摘発を阻止してきたからなんじゃないの?!だから、鋭いアムリタみたいな存在は困るんじゃないの?!だからだから、捜査の最終段階で外しちゃってたんじゃないの???
どうやらブラックボックスを入手して、デーヴラージのところへ届けるよう指示が出ているようです。
特命チームのオフィス
今回はオフィスに残っているサーホー。
ここでも画面が回転しましたね。
机の上に足を乗っけて、お酒を飲みながらモニターを睨んでいます。
銀行の正面ドアが見える位置に車を止めたアムリタチーム。ここで車のフロントガラスにLove❤(ハートマーク)が逆さまに映ります。逆さま大発生中!
すると銀行の正面ドアにいた見張りが崩れ落ちます。緊張が走る車内。アムリタは無線で全員待機を呼びかけます。
銀行内には何故かデヴィット。そして、これまたなぜかボストンバッグを5、6個持ってますね?そして、腕時計のスイッチを押しました。あ、この腕時計は本物のアショークが仲間たちに配った腕時計型発信機でしたね。
それを合図に、銀行の方へ歩いていく3人の人影。アショークwithB的な。いや、全然違うけど。
サーホーが砂時計をひっくり返します。
金庫内へ入ってきた本物のアショーク。なんと金庫内にあるすべての扉が開いているではありませんか。呆然とするアショークに、「警察が包囲した。逃げ切れないぞ」という声が聞こえてきます。
ここで、え?って顔してたのは、自分も警察なのに、なんで警察に包囲されてんの?って顔だったんですね。
この時、with Bたちは銀行の外へ出ようと走っていて結局警察に捕まっちゃうんですけど。彼らはなんでアショークと一緒に金庫へ行かなかったんでしょうね??行ったけど、金庫が空だから犯人を追跡しろ、ってアショークに言われたのかな??結局、後ろ手に手錠されて警察車両の中へ転がされてしまう2人。
アムリタたちも銀行の金庫内へ足を踏み入れてみると、ブラックボックスどころかすべての金庫が開いていることに呆然。
事務所でバスケしたり射撃してるサーホー。
本物のアショークは、デヴィッドが車で逃げようとしているところへ追いつきます。「デヴィッド、お前まさか!」
なんだろう、本物のアショークサイドの計画がよく分かっていないのですが。先にデヴィッドが銀行に侵入して、表のドアロックを解除する、という担当だったのかな。で、金庫室で落ち合うはずが姿はないし、金庫内荒らされてるし。with Bが戻ってこないということは、正面玄関じゃないところからデヴィッドが逃げたと考えて、外へ出る通路を探していたら、たまたまデヴィッドに追いついた、ということなのかな。妄想ですけど。
まぁ、この本物のアショークサイドの計画をキッチリ取り上げてしまうと、スピード感とか、本物のアショークを窃盗団とアムリタたち(と観客の私たち)に思い込ませてるのにバレてしまう可能性があるから、本当に最小限よりやや最小の映像表現なのかしらねぇ。
1回目見た時、この辺はハテナマークしか浮かんでなくて。え、デヴィッドってどっちサイドなの??って。明らかにサーホーたちを裏切って、窃盗団と手を組んでるのに。でも窃盗団も裏切るの??あ、宝を独り占めタイプ??みたいな。
追いついてきたアムリタに発砲されるアショーク。踏んだり蹴ったりだなぁ、この人。
そして始まるデヴィッドと本物のアショークによるカーチェイス。
さっそくアムリタはサーホーへ連絡。「車でシーリンク方面へ行った」というアムリタに「Go for plan B」と渋く指示するサーホー。
ちなみに、シーリンクとは
レストランやジュエリーショップが立ち並ぶ人気ショッピング・スポット「バンドラ」と、観光エリアでもある南ムンバイの新興地区「ウォルリ」をつなぐ、インドでは数少ない優良高速道路が、この「バンドラ・ウォルリ・シーリンク」。2010年に開通したこの高速道路は、渋滞のひどいムンバイにおいて、通勤や移動の時間を短縮する手段として市民の役に立っています。
と、こちらに書いてありました。
そしてサーホーは、色んな情報が書かれた紙が貼ってある金網に、お酒の入ったグラス?を投げつけるとライターで点火。
え。え。やる気を表すにしては、やり過ぎでは?え???
そう、私はまだ気づいていなかったのです。完全に分かっていませんでした。サーホーがサーホーであること、つまり偽アショークを演じていた痕跡を消すために火をつけたことを。
署長のもとにブラックボックスが無くなったこと、それどころか金庫内がもぬけの殻だ、と連絡が入ります。慌てて銀行へ向かう署長。
捕らえられたwith Bの一人が、ポケットから電話を取り出しどこかへ連絡をしています。連絡した先は、どうやら警察のお偉いさん。覆面捜査官に高額窃盗事件を任せる、と決めた、あのお偉いさん。息子さんの誕生日祝の途中だったのにね。
お偉いさんは慌ててシンデー署長へ連絡をします。シンデー署長は、ここで初めて本物のアショークの顔写真を転送してもらうことになります。「これがアショークなら、あの男は誰だ?」。ですよね、誰なんだ。
あれ、デヴィッドがアショークのデータをサーホーの偽情報と書き換えてたけど。データベース元からの書き換えじゃなくて、シンデー署長に見せるデータだけサーホーのデータに書き換えたのか、たぶん。
デヴィッドから「アショーク、ゲームオーバーだ」と連絡が入ったのでスポーツカーに乗り込み「It’s showtime」と呟くサーホー。
そういえば、サーホーが車庫に行くと沢山のスパナが壁にかかってまして。
こんな感じの工具。このミニバージョンが、映画の後半、爆弾を仕掛けに行くときの車のフロントガラスにぶらさがってるんですよね。なんだろう。監督、スパナ好きなのかな(絶対違う)。
まぁ、どう考えてもデヴィッドの運転技術よりアショークの方が上手そうだよなぁ。デヴィッドはハッカーとか頭脳専門っぽいもんなぁ。
そしてデヴィッドとアショークの車の間に割り込むサーホー。
デヴィッドの乗った車が横転した衝撃で空中を飛ぶブラックボックスも空中キャッチ!
アショーク対サーホーの車のぶつけ合い!と思いきや、サーホーがスルっと避けた勢いで反対車線までぶっ飛んじゃうアショークの車。ちょうどアムリタたちの前方へと車が転がってきます。
横転した車から這々の体で逃げ出すアショーク。
同じく横転した車から出てくるデヴィッドに手を貸すサーホー。反対車線からサーホーを撃とうとするアショークの右足を撃つアムリタ。
アムリタは、まだ窃盗団の容疑者と思っている人物が本物のアショークってこと知らないんですものね。ってか、署長も無線で全員に知らせていれば……いや、なんでもないです。
ほんと、本物のアショークは踏んだり蹴られたり横転したり撃たれたり。
ようやく署長が追いつき、アムリタが撃ったのは本物のアショークだと教えます。じゃあ、あの男は誰なの??という視線とともに、アムリタの後ろにいた警察官2人もサーホーに向かって銃を構える、あのシーンカッコいい。
アムリタが反対車線にいるサーホーを見ます。この時の、サーホーの歩き方、見ました?!めっちゃ、悪い人っぽい歩き方なんですよね。ちょっと、かったるそうな、悪そうな!ふはー、あの可愛い笑顔のサーホーはどこへ行ってしまったの?と思うぐらい。
ほんの数時間前までは、屋上でアムリタを励ましていた、あの優しいサーホーはどこへ言ってしまったの?と。
そして、あの宝石商から奪った宝石を、最後に車に詰め込ませたのもサーホーということが分かります。それにしても、サーホーは何台車を持っているんだ。
サーホーに言われたことを思い出すアムリタ。
目は人を欺く。見えるものが真実とは限らない。奴はトロイ警察じゃない大泥棒だ……愕然とするアムリタ。
そして、助手席に座っているデヴィッドに向かって「サーホー(万歳)」と呟くように言うサーホー。「俺の名前だ」と。
デヴィッドも、ここで初めてサーホーの名前を知ったのでした。そして、私たちも。
今回、映画の流れを書くのに偽物のアショークとか、本物のアショークとか書くと混乱しそうだったので。最初っから、サーホーはサーホーと私は書いちゃってますけど。
サーホーが”万歳”という意味ってことは、お父さんが名前つけてくれたのかな。すごく嬉しかったのかな、って。万歳!息子だ!って、嬉しかったからストレートにつけたのかな(妄想で涙ぐむ私)。
そしてデヴィッドとサーホーは逃亡。
ここで、ここで、ようやくSAAHOのタイトル!ここまでタイトルが出ない映画って、個人的には覚えがなくて。一体、開始から何分目にタイトル出たんだろう??