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映画『サーホー』ストーリーの流れと感想を②

※ 記事内に商品プロモーションを含んでいます

映画『サーホー』の物語の流れと感想を織り交ぜて書くシリーズ第2弾です。

映画『サーホー』ストーリーの流れと感想を①

映画『サーホー』があまりにもすごくて、にやにやが止まらない話

メモしつつ見てたのですが、画面に夢中になるあまり書き漏らしたことも多く。誤解や妄想が入り込んでいるかも知れませんが、ご容赦下さい。

 

 

登場人物

捜査チーム
アショーク 覆面捜査官。腕っぷしの強さも犯罪捜査能力も半端なくすごい。
デヴィッド アショークの相棒。ハッカーの腕前も凄い。
アムリタ ムンバイ市警の警察官。アショークに見込まれて窃盗団捜査チームの一員になる。
ゴースワミ 窃盗団捜査チームの一員。アショークに意見を言うものの、気づけばアショークの言いなり。
シンデー署長 ムンバイ市警の署長
アジャイ ムンバイ市警の警察官。
窃盗団
謎の男 ムンバイ市内で大掛かりな窃盗を仕掛けた親分?
ロイ・グループ
ロイ ロイ・グループの首領。事故と見せかけて殺害された。
ヴィシュワク ロイの息子。彼の存在は腹心のイブラヒムにしか知らされてなかった模様。
イブラヒム ロイの腹心。ロイ亡き後は、息子のヴィシュワクに尽くす。
デーヴラージ ロイ・グループの首領になろうと画策中。自分を首領にしなかった父親プルドヴィラージを恨んでいる。
プルドヴィラージ デーヴラージの父親。前首領。
プリンス デーヴラージの味方。銀色のネックレスをつけている。
カルキ ロイ・グループの法律顧問。

 

話の流れ

警察署

ムンバイ市警・シンデー署長のもとに、警察の偉い人から連絡が入ります。ムンバイ市内で発生している高額な窃盗事件に関して30人聴取して来週には犯人を捕まえる、と署長は報告するのですが。偉い人からは「覆面捜査官に任せることにした」と、あっさり言われてしまうのです。

その覆面捜査官と唯一顔見知りである相棒デヴィッドもチームに加わるようです。

覆面捜査官の作り上げられた履歴を見た署長「いくら偽の情報とはいえ勲章の数が異常だ(多すぎないか?)」的なことを言ってたのが可笑しかったです。そして画面に一瞬映し出されたプラバースさんの目。いや、プラバースさんじゃないんですけど、まだその時点では役名が分からなかったので。

追記:すみません、しっかり名前が出てましたね。覆面捜査官の名前はアショーク・チャクラヴァルティ、って。

この画面で身長、髪の色、目の色、年齢などが一瞬映ったようなー。

あとアショークは「政府の禁煙CMのように正論を威圧的に語る」的に紹介していたデヴィッドも印象的。(2019年9月に、インドでは電子タバコを全面禁止にすると発表したとか。日本経済新聞より

そして、相棒であるデヴィッドしかアショークの顔を知らないという一言で、すっかり偽物アショークを覆面捜査官と信じてしまう署長。

どこぞのビル

車を止め、長い足を窮屈そうに運転席で組んでいるプラバースさん。まだ、顔は見せませんが。

雨の中、1人の男性が車に近づきアレックスという男性の写真を手渡します。アレックスはマニの部下で違法銃器を扱っている人物のようです。

 

中庭のある5階建てぐらいのビル。中庭にも、中庭に面した各階の通路にも沢山の人がいます。そして、一番上の階から首を吊られそうになっている男性1名。こちらがアレックスのようです。

下からは1人の男性・マニが叫んて出います。アレックスが商売に迷惑をかけたこと、そのおかげ?で、州内のゴロツキが団結した、と。アレックス、何をしたんだろう。

降りしきる雨のなか、車から降りてきた人物の足元がアップに。それにしても、すんごい車の止め方してましたよね。最終的には、お店の軒先に車ぶつけて止めてませんでした??でも2回めを見たら、これが正しい車の止め方に見えるほどカッコいい。

傘で顔が見えない男性。横切るダチョウ。男性は酒瓶を手にします。いや、もう、絶対にプラバースさんなんですけどね。

中庭では、アレックスが生き残るか、死ぬかで賭けが始まっています。「たっぷり賭けろ。死んで借りを返すとよ」と笑い飛ばす胴元の男性。そこへ飛んでくる車のキー。胴元の後頭部に直撃。「奴は死なん。愛車を賭けてもいい」と。こ、この声は。

ようやく傘の隙間から見えるプラバースさんの左目。酒瓶の酒をグイっと飲む横顔、なかなか見せてくれませんね。からの、「どこから来た?」に「禁酒州から来た」ジョーク。

いや、ジョークではないのかな。インドにはお酒禁止の州が実在するんですね。まぁ、でもサーホーは恐らくインドでは暮らしてなさそうだし。暮らしてたら、身の危険もありそうだし。だからジョークでいいのかしら。って、ジョークかどうかで数分悩む私。

先へ進みましょう。

アレックスを晒し首にしようとしている首謀者(仲間からマニ兄貴って呼ばれてました)に、お母さん?奥さん??らしき人が話しかけます。IMDbに”MANI WIFE”って書いてある人がいるから、やっぱり奥さんか。

圧力鍋が、あと5回鳴ったらキチュリ(豆粥)が出来上がるわよ、と。それまでにアレックスの件を片付けちゃって、ってことなのかしら。怖いわ。

チキンを使った料理なのかと思ったんですけど、キチュリ自体はムング豆を使ったお粥のようなもの、という説明をインターネットで見かけまして。出来上がりが見たかったなぁ。ってことは、さておき。

そこでマニ兄貴は、料理ができるまでに救ってみろ、とサーホーを挑発します。すると、すぐに1回めの蒸気プシュー!いや、ずるいじゃん、あと4回じゃない。

即座にアレックスを救出しにかかるサーホー。両手に大きな包丁を持った人物や、もう、次から次へと襲ってきます。なんで、みんなそんなに大きな包丁持ってるの??

年長者の男性は具合が悪いのか、横になったまま鏡でサーホーを確認。側にいた若者は「勝ったな」と言いますが「そうは思わん」と答える年長者の男性。

途中、色っぽいお姉さまに「危ないわよ」と言われたサーホーがしゃがむと、背後から斧が飛んできました。「ここでは君の色気も豚に真珠」とか口説いてますよー。助けを待つアレックスは、気が気じゃありません。

「イチャついてる場合か。お前ら、そいつの目を覚まさせろ」

そして戦い再開。

もみ合ううちに、下の階へ落ちてしまうサーホー。これには大喜びのマニ兄貴。しかし年長者の男性は「落ちただけ。勝負はまだだ」と呟きます。

ニシキヘビはいるし、廊下で髭そりして貰ってる人もいたような。

逃げ込んだ部屋が精肉工場のような場所で、これまた刃物で斬りかかられるサーホー。何人かバタバタと倒し、奥の部屋へ入るサーホー。「迷える子羊に用はない」とか捨て台詞言われるし。

9211号室に向かった!って誰かが叫ぶんですが、サーホーが逃げ込んだのはパンサーのいる部屋だったようです。パンサーが鎖に繋がれていたため、すんでのところで襲われずに済んだサーホー。「パンサーが俺に何の用だ」って話しかけちゃってます。それにしても何なんだ、何なんだ、この建物は。

パンサー部屋から壁伝いに上の階へいったようです。ダンベルをしている男性を倒しながら「有酸素運動の次は重量挙げ」みたいなジョークを言う余裕も出たサーホー。しかし彼がたどり着いた場所はジムみたいなところで、もうムッキムキな人だらけ。

「遊びで来る場所じゃないんだ。来ちまったからには…」とすごまれます。

そして圧力鍋の5回めが鳴ったようで、アレックスが吊られてしまいます。急いで、サーホー!!

かなりのスピードで、がんがん倒していきます。あまりの強さに、愕然とするジムの人たち。「2つに1つだ。奴を開放するか、敗走か」とサーホーに言われ、アレックスの首についていた縄をゆるめ、アレックスを1階へ下ろすムキムキの人。うむ。正しい選択かと。

マニ兄貴は1階におろされたアレックスを殺そうとしますが、年長者の男性に止められます。「自信あるものは勝者になる。マニよ、お前の負けだ。年長者の声に耳を傾けろ」と。年長者の方には、最初からサーホーが只者じゃないことが分かっていた感じ。

「あいつ何者だ?」と頭をかきながら呟くマニ兄貴。何事もなかったかのように、上の階から軽く手をこすりながら階下を見つめるサーホー。カッコいい。

 

サーホーに救われたアレックス。命をかけて自分を救ってくれた理由を問うと、情報が欲しいとサーホーに言われます。

 

ワージー

テレビのニュースで、ロイが死亡したと報道されています。ロイ・グループの悲願だったインド進出は頓挫した、とも。そのニュースを呆然と見ている前首領のプルドヴィラージ。

別の場所では法律顧問のカルキと、ロイの腹心イブラヒムが話をしています。25年前の抗争でロイの家族は死んでしまったと思われているが、実は遠い場所で1人息子を育ててきたのだ、と話すイブラヒム。

そうなんですね、You Tubeで公開されている冒頭の映像では、家族とともにワージーへ逃げたと字幕で説明があったけれど。映画館の字幕では、たしかに家族のことには触れられていませんでした。シルエットでは大人2人と、子供らしき1人は浮かび上がっていましたが。

ワージーへ来た時は、自分一人みたいに見せかけていたのかな?奥様(サーホーのお母さん)はどうされたのかしら……。

「そんな話聞いてないわよ」みたいな驚きの表情をするカルキ。「今は、どこに?」とイブラヒムに聞くと、突然の警報音。

ロイに息子がいた、という話は瞬く間に世界各地のロイ・グループ幹部たちへと伝えられていきます。「ロイの息子が到着しました」って書かれた紙を受け取った人もいたなぁ。テルグ語が読める!って一瞬びっくりしたけれど、完全に日本語でしたね。

そのニュースは、ロイの後釜を狙うデーヴラージの耳にも入ります。驚いちゃうデーヴラージ。

ロイも始末しグループのお金も手に入れて首領の地位は、もう目の前だったのに。まさかの後継者登場。もしサーホーの存在が1日でも早く公表されていたら、ロイも殺害されなかったかもしれないのかなぁ。でも、いずれはデーヴラージとロイの抗争になったんだろうし……。

 

ビルにあるヘリポートへ到着したヘリコプターからカッコよく登場するロイの息子・ヴィシュワク。

迎えに出たイブラヒムが、ロイのセキュリティを担当していた者の中に裏切り者がいるかもしれない、とヴィシュワクに告げます。

「ためらうな、さっさと始末しろ」そういうなり、鎖で繋がれていた裏切り者らしき人をビルの下へと突き落とすヴィシュワク。続けざまに、あと2名落下していきます。全員鎖で繋がれ、一蓮托生だった様子。耳を澄ますヴィシュワク。

いや、これ下を歩いている人がいたら大惨事……ま、映画なんですけど。あ、でもあれか、鎖で繋がれているから下には落ちないのか、よかった(のか?)

「理事会を招集しろ。挨拶しておきたい」というヴィシュワクに、黙って頷くカルキ。

ムンバイの食堂

椅子の上で胡座をかくサーホー。

どうやらサーホーが相棒のデヴィッドと、ゴースワミを安食堂に呼び出した模様。ゴースワミだけ、なにか注文して食べようとしていたような?ちなみに安食堂、と表現したのはデヴィッドです、はい。私じゃないんです。

3回めに見た時、ようやく店のドアの外に店員らしき人たちが3人待機してるのが見えました。会話の内容を聞かれたくないから、店の外へ出てるよう言われたのかしら??

どうやら、高額窃盗事件解決のためにチームメンバーを選抜するよう候補者の書類をサーホーに渡したようなんですが。「出来損ないをよこすな!単独でやる!」と書類を放り投げます。すかさず拾いなおし、サーホーの前に書類を置くゴースワミ。

そして、たまたま一番上にあったアムリタ・ナイルという人物の写真を見て、急に前のめりなサーホー。

目が綺麗だな、から始まり。首筋のラインや髪型から逮捕への決意が見られるだの、彼女がいるなら組んでもいいだの言い始めました。

証明写真で、そこまで分かるんですかって、ちょっと引いてるゴースワミ。

「この子にする。彼女がいるなら組んでもいい」。

この時流れたのが、サウンドトラックに収録されている”Love at First Sight”。

なるほど。我々はサーホーが恋に落ちた瞬間を目撃してしまったのですね。

事件現場

アムリタ・ナイルはラール・バンガローを含む3人が殺害されている事件現場にいました。

サーホーが「美しい目」と褒めた右目のアップがアムリタの初登場シーン。

サーホーは左目から、アムリタは右目から登場。そしてサーホーの左目で終了するこの映画。いいですねぇ。

抗争事件だろうという大方の見方に反し、遺体の向きや銃槍、全員が心臓を撃ち抜かれていること、手作りの銅弾が使われていること、使用された銃器はグロック25ということなどから「1人による殺害だ」と主張するアムリタ。

グロック25というのは

グロック17直系のコンパクトモデル。

そもそもグロック17とは??

開発は1980年頃から進められ、1983年に「Pi80」の名前でオーストリア軍の制式拳銃として採用された。この民間用モデルとして、1985年にアメリカで販売されたものがグロック17である。17とは、当時としては多かった17発の装弾数をアピールしたものだと言う説や、製作するにあたって獲得した17件の特許の数であるという説、また、グロック社の17番目の製品であるなどの説がある。

ふむ。

しかし同僚のアジャイは、殺し屋は玄関から入って窓から出ていったんだ、とかアムリタに説明しはじめます。

そこへ「違うぞ」という声と、窓の外からニョキっと手が現れました。

なぜか窓の外から出現するサーホー。

「殺し屋は宅配業者か?ドアから入るもんか」と。

男性の警察官2人がサーホーと握手?室内へ引き上げようと?しますが、「レディーファーストだ、どけ」と言ってアムリタに室内へと引き上げてもらうのでした。「マダム、どうぞ」って。どうぞ、って。

そこへ駆けつけてきたデヴィッドとゴースワミ。サーホーは、アムリタの居場所を知ると2人を置いてこの現場へ急行した様子。

固まるアムリタに、ゴースワミの口笛でヒュ~みたいなジェスチャーも可笑しかった。

「なんだこの演出は?」「音楽まで聞こえる」とか言い合うデヴィッドとゴースワミ。あれだ、きっと若様の恋を応援するためにイブラヒムがやってるに違いない(妄想)。

せっかく会えたアムリタにうっとりしてるところを、「あの…捜査を続けましょう」とゴースワミに邪魔されて不機嫌になるサーホー。その前に、なかなか手を離そうとしないサーホーの手から自分の手を離したアムリタも可愛かった。

そして、「犯罪にも犯罪者にも背景がある。だが今回の事情は複雑だ」と事件を推理し始めます。1人目には質問と同時に銃を向け、2人めはパニック。1人目を殺害すると、2人目から3人めの居場所について答えを引き出す。3人目は1時間後に帰宅、とまで言い当てますが、これは自分が犯人だから推理というより事実を述べただけ、というのが映画の最後の方で分かります。なのに、自分の推理を褒めるよう周囲に強要してませんでした??

アムリタにカッコいいと思ってもらいたかったのねぇ…。

そこへシンデー署長が登場。アムリタの同僚の男性アジャイを、この事件の責任者に任命。アムリタは、いつも自分は捜査の最終段階ではずされてしまう、自分も最後までやらせて下さい、と署長に直訴しますが「次の任務に期待する」と、はぐらかされてしまうのでした。うきー!

ここで、初めて署長がサーホーにアショークって語りかけるんですよね。「速やかに解決しろ」と。

サーホーはアムリタの能力を評価し(恋心もあるし)、窃盗団捜査チームの一員へと加えるのでした。「全員俺の新オフィスに10時きっかりに来い」と。「数分の遅れは認める」とも追加。

窃盗団捜査チーム(特命チーム)のオフィス

高額窃盗事件を解決すべく、サーホーは特別にオフィスを準備したようです。

なかなか配線が繋がらないモニターを、バーンと叩くデヴィッド。「つきました!」と喜ぶゴースワミ。ちょうどアムリタも到着。

沢山のモニター、会議室、休憩室、そして射撃室も完備。室内で射撃って!!

アムリタは自分が窓際に追いやられた、と落胆しています。しかしサーホー(この時は、みんなアショークだと信じきっていましたが)「目は人を欺く。見えるものが真実とは限らない」と謎の言葉を発します。

そして10時の鐘が鳴ると、ビールを飲みたいと言い出すサーホー。勤務時間はまだ先だからいいんだ、とかごねてます。最初は「朝っぱらからビールですか?」と反対していたゴースワミでしたが、サーホーに睨まれ買いに行く羽目に。

ゴースワミにビールを準備させると、あっという間に4本飲み干したようです。

その後はサッカーゲームに興じるサーホー。点が入り、イエッス!!と大喜びなサーホー。可愛すぎか。

他の人たちは窃盗団のメンバーを防犯カメラでチェック開始。呆れたようにサーホーを見るアムリタに「やめとけ、女のゲームじゃない」的なことをいうサーホー。売られたケンカは買うようですアムリタ。

自分は監視カメラの顔認証、尋問も完了したが手がかりはなかった、と。そういいつつ、サッカーゲームに参加し、あっという間に1点をサーホーからもぎとりました。

オフィスに入ってきたときから、もうアムリタに風が吹いちゃうんですよね。ラックスのCMみたいに。なんだろう、サーホーの熱い眼差しから発せられる熱風的な(妄想です)。

サーホーは、人は表の顔だけ見てしまう。女装した男性かも知れない、もちろん可能性の話だが、と。

まさかブルカで顔を隠した男性が女性に化けて強盗したとでも?発想が平凡です。チープロジック!とサーホーに言っちゃうゴースワミ。結局はサーホーに睨まれ、そういう人物を探すことに。それにしても、帽子やブルカだけでは犯人を特定するには人数が多すぎるというデヴィッド。

優れた窃盗犯はデザインやパターンにこだわる。時計や靴の色などにもこだわりがある、というサーホー。ふむ、サーホーは車にこだわりがありそうですよね。

その条件で防犯カメラの映像をチェックしていたデヴィッドが、1人の怪しげな人物をズームするよう指示します。帽子をかぶり、ゴミ箱に何かを捨てている男性。

結局、サッカーゲームは5対6でアムリタの勝利だったようです。

怪しげな男性の部屋

画面が反転しています。

特命チームにロックオンされた男性。こちらも室内に多くのモニターが設置されています。市内の地図でしょうか、その上には大きな大きなハテナマークが。

仲間から連絡が入り、「詳細を読んだ。お見事だ。次の計画を送るから意見をくれ」と。

 

ロイ・グループの理事会

会議室に理事たちが集合しています。「ロイを信用して投資した2兆はどうなった?」「我々の金は無事か?」と心配する理事たち。

カルキは「3週間以内にロイの息子から送金するから問題ない」と答えます。しかしここで立ち上がって不満を訴えたのがプリンス。

急に現れたロイの息子を疑っています。実の息子とも限らない人物を後継者として認められない、認知した子じゃないんだろう、とか言ってます。

緊迫する室内。そこへ一瞬電気が切れかかり…ロイの息子・ヴィシュワクの登場です。

そしてプリンスの近くへ行くと、発言に気をつけろ、蜂の巣にされるぞ的なセリフを。またスーツの袖が1センチ長い、仕立て職人を変えるかスーツを着るな似合ってない、とバッサリ。うっすら笑っているカルキ。

そして、ちゃんと前首領であるプルドヴィラージに挨拶をするヴィシュワク。さすが、ロイの息子。

皆さんは自分のことを知らないだろうが、自分は皆さんのことを知っていると語り始めるヴィシュワク。

そして資産2兆のありかは私だけが知っている、それだけでも後継者として十分であろう、と。そして資金の問題は心配しないよう理事たちに言います。

自分が首領の座につくまでに2つ仕事をしなくてはいけない、と。

1つはロイの計画(再生可能エネルギー及び水力発電事業の展開)を開始させること。 もう1つはロイ暗殺の黒幕を探し殺害すること。

 

金ピカツインタワー

ツインタワー内のレストランでしょうか。それともデーヴラージの自宅なのかしら??いや、レストランかなぁ。

デーヴラージ、デーヴラージの父・プルドヴィラージ、プリンス、その他デーヴラージ派の人たちが食事をしています。

スープをふーふー冷まし、父親の口元へ持っていくデーヴラージ。父親の口元をハンカチで拭き取ったりしてます。もしかして、父親思いの優しい子なのかしら??

デーヴラージは自分が参加しなかった理事会について、部下たちから報告を聞きます。ロイの息子ヴィシュワクの迫力がすごくてプリンスなんて固まっちまって、と笑う部下たち。面目なさそうなプリンス。

すると、ロイが生きているうちはロイをおだて、今度はロイの息子をおだてるのか、と静かに話し出すデーヴラージ。そして父親の首を片手で締めつつ、「奴らは知らんのです、軽薄に笑うものを俺は殺す。自分を首領にしないから父さんを車椅子にしたことも、資産の2兆を隠したことも、ロイをぶっ殺したことも、奴らは知らんのです」みたいな。

全然、父親思いの優しい子じゃなかった。口から血を吐くプルドヴィラージ。

「大丈夫です父さん。俺があの(首領の)椅子に座るまで殺しません」

全然、大丈夫じゃないから。

そしてプリンスへ「俺の代わりに挨拶してこい」と命じるのでした。

デーヴラージの後ろに、鉄のオブジェみたいなのがありまして。かなり大きなドクロっぽい形で、頭半分から何か立ち上るようにゆらめく形につくられているのが印象的でした。デーヴラージの心の内面ぽいというか。

そして、船に積み込んでいたのは紙幣ではなく、金塊だったんですね。デーヴラージはワージーから金塊を積んだ船を襲い、その後に船を爆発させたわけか。そういえば、ロイ・グループは金や石油の裏取引でのし上がってきたんでした。

地下駐車場

前後をボディーガードに守られ地下駐車場内を歩いているロイの息子ヴィシュワク。

何かを踏んでしまったので、ふと足元を見てみると機械の部品のようなものが……ちょうどボディーガードが車のドアをリモコンで開けようとしていたので、待て!というも時すでに遅し。

自動車に仕掛けられていた爆弾が爆発。吹き飛ばされるヴィシュワク。そして、襲撃者も現れます。「死ねドブネズミめ」とか言いながら近づいてきた暗殺者をヴィシュワクが返り討ち。

ものすごい形相で暗殺者たちを撃ち殺すヴィシュワク。そこへイブラヒムが駆けつけ、「キレてる場合か。ロイの息子なら、ロイのように思考しろ」となだめるのでした。

これって、映画を見終わってから考えてみるとイブラヒムが自分の息子をなだめてた、ってことですよね。自分の息子が、ロイの息子の身代わりになることで当然暗殺される危険があることも分かっていたのに。ロイそしてサーホーのために尽くすイブラヒムと、イブラヒムの息子イクバール。すごい忠誠心だなぁ。

ロイ同様、自分の息子の存在すらロイ・グループに明かさなかったイブラヒム。イクバールは組織を外から見張る的な役目を追っていたのかな。

特命チームのオフィス

アムリタが謎の男の行動パターンを読み解いたようです。いつも同じ店のコーヒーカップを持っている、と。全店舗の監視カメラをチェックするよういうアムリタ。

デヴィッドは「同じ店に行く保証はない」といいますが、「行かない保証もない」的に返すアムリタ。後ろからアムリタの観察眼の鋭さに感心したような目で見ているサーホー。

一方、謎の男の部屋。この男性、体を鍛えるのが趣味なのか仕事のためでもあるのか部屋にルームランナー設置しています。そこへ携帯にショートメールが。コーヒーショップに来い、と。

再び特命チームのオフィス。サーホーは、アムリタが描いたイラストを勝手に見てます。「この職場には絵描きがいる」と。「私物に触らないで」と叱られるサーホー。

あああー!!なるほど。

彼女が描いたイラストに、大きな石仏、ピンクの海に浮かぶ白いヨットが描かれていたのか!!なるほど!!だからサーホーが連れて行ってあげたのか!!

怒って私物の入った荷物を移動しようとするアムリタ。サーホーが彼女の、あれ、何の瓶なんですかね?の蓋を開けると、アムリタが持っていた箱の底が抜けて荷物が散らばっちゃうというね、なんともそのシーンが好きなんですけど。

荷物を拾い集めているアムリタを幸せそうに見ているサーホー。どうして君ほど美しい人が警察官になったのか?とアムリタに問います。

「また怒られるぞ」と独り言を言うゴースワミ。

それに対する仕返しなのか、「ゴースワミは顔が犯罪者だから逆転の発想で警察官になった」とか勝手なことを言うサーホー。そして始まるアムリタプロファイリング。

シンプルな服装に装飾品は少しだけ。ネイルよりも靴の方を多く磨く。電話もメールも数件しか来ないから友人も少ない。信頼する人は、さらに少ない。人付き合いが苦手で心の弱さを気づかせないために警察官になった。その代わりに心に壁を築き、流れそうになる涙をその壁が堰き止めている、みたいな。どんだけ見てるんですかアムリタのこと。

すべて当たっていたのか、何も言わないアムリタ。

ゴースワミは「ここの上司はどうなってる」と愚痴ります。

するとゴースワミの目に、謎の人物がコーヒーショップにいる映像が飛び込んできました。なんと、特命チームのあるオフィスの隣のビルにいる、と。

確保に向かうチーム。サーホーは銃を手にしつつ、デヴィッドはオフィスに残るよう指示を出します。

CAFE VIKTOR

実在するんですね、CAFE VIKTOR。実際の店舗があるのか、それとも実際はインスタントコーヒーの販売だけなのかな?

イブラヒムのポスターが使われている!!

 

違いが分かる男、イブラヒム。って、昭和の人じゃないと分からないか……。

それは、さておき。

呼び出された本物のアショークは、3番テーブルで新聞を読みながら待っています。そこへ電話が。電話の主は、まさかの、まさかのデヴィッド!!

「アルマーニというナイトクラブだ」と告げるデヴィッド。ARMANIと店の名前を新聞の余白にメモし、そこだけ破る謎の男。サーホーたちが入ってきたのを見て逃げ出します。ここね、冷静に考えるとなんで逃げたのかな、って思いますよね。デヴィッドに、窃盗団に勘づかれたからその場から逃げろ、とかなんとか言われたんでしょうね、たぶん。

サーホーたちが謎の男のいた3番テーブルに行くと、すでに別の男性が座っていました。そして防犯カメラをチェックしようとしてもビル全体のサーバーが落ちてしまっていて確認できない、と。

「Let’s the game begin」とカッコよく宣言するデヴィッド。オフィス内には誰もいないので、そのセリフを聞いているのは我々観客だけですが。そして突如復活する監視カメラ画像。

署長なんて「容疑者は、ここへ来ちゃいない」と捨て台詞。アムリタをバカにしすぎでは。

そこへ店員さんの「アショーク!3番テーブルのカプチーノの方!」という声。

ちゃっかりカプチーノもらっちゃうサーホー。内心は、ちょっとヒヤっとしたでしょうね。自分が本物のアショークじゃないことに気づく人間がいるんじゃないか、と。でも、私もそうだけど”アショークが来ることを見越して、わざとアショークの名前でカプチーノ頼んどきました。じゃあな”っていう大胆不敵な謎の男からのメッセージかと。

アムリタは3番テーブルへ行き、本物のアショークが残した新聞をチェックします。不自然に破り取られた箇所。その下に筆跡が残っているのを見て鉛筆でなぞります。浮かび出てきたARMANIの文字。

 

映画『サーホー』ストーリーの流れと感想を③

 

ABOUT ME
コアラ
館ファン倶楽部の管理をしているコアラです。 週末は映画館か美術館にいることが多いので、家族からは「今日はどこの館(かん)へ行くの?」と聞かれるようになりました。 皆さんのお役に立てるような館情報を提供していけたらなと思っています。

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