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府中市美術館【ふつうの系譜 「奇想」があるなら「ふつう」もあります 】前期展示を見てきました

楽しみにしていた【ふつうの系譜 「奇想」があるなら「ふつう」もあります。京の絵画と敦賀コレクション】前期展示を府中市美術館で見てきました。

新型コロナウイルスのこともあり、果たして開催されるのだろうか??と少々不安に思っていたのですが。

多くの美術館が3月末までは休館予定になるなかで、この決断をするのは大変だったと思います。関係者の皆様、本当にありがとうございます。 美術館入口で、しっかりとアルコール消毒をして見てまいりました。

今後状況が変わることも十分に考えられますが、どうか会期終了まで無事に展示されますように。⇒大変残念ながら、4/8(水)〜5/6(水・祝)まで休館となったそうです。

 

 

Contents

 

開催概要

展覧会名 ふつうの系譜 「奇想」があるなら「ふつう」もありますー京の絵画と敦賀コレクション
開催場所 府中市美術館
開催期間 2020/3/14(土)〜5/10(日)
前期:3/14(土)〜4/12(日)
後期:4/14(火)〜5/10(日)
4/8(水)〜5/6(水・祝)まで休館
開館時間 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休 館 日 毎週月曜日
※ただし5/4(月・休)は開館
※ 4/4(土)、4/5(日)、4/6(月)、4/11(土)、4/12(日)、4/13(月)も休館となりました。(4/10までの火曜日から金曜日は開館。)
4/8(水)〜5/6(水・祝)まで休館
展覧会公式ホームページ公式ツイッター
府中市美術館の公式ホームページ
展示予定表 こちら  作品は前期・後期あわせて全106点
※ 前期・後期では大幅な展示替えがあるそうです。というか、通期展示は2点のみ。うち1点は場面替えありということで、実質、ほぼまるごと展示替えと言っても差し支えないかと。

 

”春の江戸絵画まつり”の、ここがすごい

府中市美術館では、毎年”春の江戸絵画まつり”というのが2005年から続いているそうです。(”春の江戸絵画まつり”という名称になったのは2012年からとか)

そう、春といえば”春のパン祭り”。もありますが府中市美術館の”春の江戸絵画まつり”。どうぞ、皆さまお出かけくださいませ!

過去の展覧会の一例

2019年 へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで
2018年 リアル 最大の奇抜
2017年 歌川国芳 21世紀の絵画力
2016年 ファンタスティック 江戸絵画の夢と空想
2015年 動物絵画の250年 
2014年 江戸絵画の19世紀
2013年 かわいい江戸絵画
2011年 江戸の人物画 姿の美、力、奇 すがた色々

タイトルだけ見ても、面白そう!と思うものが多く。もっと早く知りたかったなぁ、こういう展覧会があることを。

 

2回目は半額!

観覧券は一般700円。よくぞこの作品を!という美しさ面白さ可愛さの展示品が見られて、金子さんをはじめ学芸員の方々の面白い解説も読めて700円。

そのお財布に優しい価格設定に驚くのは、まだ早くて。

なんと、2回目は半額!!この展覧会の後期展示を見に行ったら350円で見られてしまうという。※ 割引券は、1回目に購入した観覧券についています。また、今回の【ふつうの系譜】展に限って2回目が半額となります。

つまり、前期後期をみても1,050円。今の時代、1回の観覧券が1,600円を超えることも珍しくないのに……。素晴らしい。

府中市美術館の学芸員・金子さんによるレクチャーが楽しめる

通常は、毎週日曜日14時から行われる”20分レクチャー”。金子信久さんによるスライドを使った作品説明があるのです。担当された学芸員さんから話を聞けるなんて、なかなかないチャンス!しかも、金子さんの語り口調が好き!とても、好きなんです!!(告白)

以前、レクチャー終了後に思い切って「金子さんは、犬と猫、どちらがお好きですか?」とまったくレクチャー内容と関係ないことを口走ってしまったのですが。優しく、「どちらも好きなんですよねぇ」と答えてくださいました。

ですが、新型コロナウイルスのせいで3/15(日)、3/22(日)、3/29(日)は中止なんですって。4月の日曜日は開催されるといいなぁ(追記:残念ながら中止となってしまいました。この状況では致し方ないとはいえ残念です)。

展覧会講座&トークイベントが楽しそう

展覧会講座
ふつうの系譜─江戸絵画の「美しさ」を見渡す
2020/4/4(土) 14:00〜
(約90分)
府中市美術館の学芸員・金子さんによる講座

大変残念ながら中止となりました。

トークイベント
語って楽しむ「ふつうの系譜」
2020/5/2(土) 14:00〜
(約90分)
敦賀市立博物館の学芸員・加藤さんと金子さんのトークイベント

すごく楽しそう。楽しくて90分あっという間なんだろうなぁ。せめてどちらかは行きたいなぁ。詳しくは、公式ホームページをご覧ください。

前期・後期用に画家解説が用意されている

展示室内の説明には、画家の詳しい解説はありません。が、その代わりに展示予定表の横に画家解説が用意されています。

しかも、前期用と後期用がそれぞれに準備されているようです。このきめ細かいフォロー。優しさが沁みる。

 

見終わってからも、お楽しみがある

すいぼくトラぬり絵

絵はがきサイズの”すいぼくトラぬり絵”を体験できるスペースがありました。

府中市美術館の”すいぼくトラぬり絵”

筆ペンと水筆ペンが用意されていて。あと見本と、ぬり方ポイントガイドも置いてあります。水筆ペンで紙を湿らせて描いていくそうです。

こうやって、自分で実際に塗ることで絵師たちがどこに注意を払って描いているかを体感できるのが楽しいですね。

アルコール消毒液が置いてあり、皆さんしっかり使ってから作品に挑戦されていました。私は腕前に自信がなく、自宅の筆ペンで試そうと紙だけいただいてきました。家には、水筆ペンもあるので。

 

お顔をぽん!

’20秒で作れる姫のしおり’とあります。はて?

府中市美術館【ふつうの系譜展】

後期展示の土佐光起『伊勢図』のお姫様。

おや!よく見ると、お顔が!!

なるほど。福笑いではありませんが、右目、左目そして唇のハンコがそれぞれ用意されていて。自分好み?の位置に押していくという仕掛け。

府中市美術館【ふつうの系譜展】

応挙の『狗子図』バージョンもあります。

府中市美術館【ふつうの系譜展】

 

府中市美術館【ふつうの系譜展】

……興奮して、強く押しすぎたんだと思います。目も口も、大きくなってしまいました。でも、これはこれで可愛い(自画自賛)。

 

展示で取り上げられるのは、どんな人たちの作品?

展覧会のチラシに分かりやすい表と共に紹介されていました。

え?

割愛しすぎ?ですよね。失礼しました。

大きくは「やまと絵」と「漢画・水墨画」という2つが取り上げられているそうです。「やまと絵」は土佐派という派が主流で、のちに「住吉派」、またまたのちに「板谷派」という風に枝分かれしているのだとか。

漢画・水墨画」の最大派閥?は「狩野派」で、18世紀終わりぐらいに「円山四条派」・「岸駒と岸派」・「原在中と原派」がでてくるのだとか。

前期展示で取り上げられる土佐派の人々

土佐光起 土佐光則の子供。光起の子供が土佐光成。
土佐光貞 土佐光芳の二男。子供が土佐光孚
田中訥言 土佐光貞に学ぶ
浮田一蕙 田中訥言の弟子。土佐光孚にも学んだらしい。

 

前期展示で取り上げられる狩野派の人々

狩野探幽 祖父が狩野永徳、父が狩野信孝。弟は狩野安信
狩野永信 木挽町狩野家。子供が狩野養信。
狩野雅信 狩野養信の子供。木挽町狩野家十代目にして最後の当主。
狩野探信 狩野探幽を祖とする鍛冶橋狩野家の七代目。
狩野永岳 京狩野八代・永俊の養子となり、のちに家督を継ぐ。
冷泉為恭 京狩野・狩野永泰の子供。狩野永岳は伯父。田中訥言に私淑。

 

狩野派。日本画を見ていると、必ずと言っては耳にする、目にする狩野派。

いつかは、立ち向かわなくてはいけない狩野派。いや、画力ゼロ、むしろ画力マイナスな私が絵で立ち向かうわけではなく。
いつかは、狩野派はどんな流れなのか?どんな人たちがいたのか?を理解したいと思いつつ。つつ。流れが壮大過ぎて、いまだに手をつけられておりません。

前期展示で取り上げられる円山四条派の人々

円山応挙 写実的な描写で人気がでる
長沢蘆雪 円山応挙に絵を学ぶ
源琦 長沢芦雪とともに円山応挙に学ぶ
中島来章 父が円山応挙の門人・並河源章。
幸野楳嶺 中島来章に絵を学び、のちに塩川文麟に学ぶ。
谷口香嶠 幸野楳嶺に絵を学ぶ。
鈴木松年 円山派の画家・鈴木百年の子供。

 

前期の展示品について

ここから紹介する作品は展覧会の展示順ではないので、ご承知おきください。

後期展示作品については、こちらに書いています。

伝岩佐又兵衛『妖怪退治図屏風』

【ふつうの系譜】ながら、スタートを東京都美術館で昨年開催された【奇想の系譜】で展示された作品を持ってくるところに、思わずにやり。

あまりの色の綺麗さと構図、衣装などの美しさに見とれました。前期のみの展示ですので、お見逃しなく。あ、そうか。前期と後期では、ほぼ展示替えだから、全展示すべてお見逃しなく、が正しいのでした。

こちらは敦賀市立博物館ではなく個人蔵の作品です。

曽我蕭白『驢馬人物図』

仰るとおり、さすが曽我蕭白。普通じゃない。そこはかとなく、なにか恐ろしいことが進行してそうな(いや、それは考え過ぎか)。荷物を持っている人がキューピーちゃんのような髪型で、目もぱっちり、まつげクリンクリンで、こちらを見ています。なんだか、すごく楽しそうでもあります。悪そうでもあります。ロバに乗った人物は、本当お酒に酔って寝ているだけなのでしょうか…(考えすぎ)。

こちらも敦賀市立博物館ではなく個人蔵の作品です。

曽我蕭白の『山水図』(個人蔵)も展示してあったのですが、なにか不穏なものが隠れているのではないかと探してしまいました。

曾我蕭白『鍾馗図』

こちらも個人蔵の作品

 

土佐光孚(とさみつざね)『仙洞御所修学寺御幸図』

仙洞御所、はて、どこかで見たような?と思いましたら

天皇の位を譲り上皇になられた方が住む場所を仙洞御所と言うそうで。ただ、この絵のタイトルにつけられた仙洞御所は場所ではなく、上皇自身をさすことになりますよね?たぶん。

ウィキペディアによると

譲位した天皇(「太上天皇」・「法皇」・「上皇」)の御所。仙洞とは本来仙人の住み処をいう。そこから転じて太上天皇・法皇の御所をいい、さらに転じて太上天皇・法皇の異称としても使われた。

なるほど、異称なんですね。

土佐光孚『花丸文様屏風』

このデザインの美しさ!丸にしようという、その発想。すごいなぁ。

ツイートされている写真は左隻のようです。私が前期展示で見たのは、こちらではなく右隻でした。もしかして、前期は右隻、後期は左隻が展示されるのかしら?!もし、もしそうだとしたら、この展覧会は前期・後期で同じものは一つとないすごい展示内容になりますね!!ただ、展示予定表にはハッキリとは書かれていないので乞うご期待です。

そういえば、お寺の天井に描かれている丸い絵。なるほど、これも同じデザイン様式でしたね。

 

 

土佐光貞『井出玉川図』(いでのたまがわず)

新古今和歌集の和歌を絵画化したものだそうです。新古今和歌集の知識がない私は、はて、なんの場面かな?お花好きな人なのかな??で終わってしまうとこでした。

男性が振り返ってまで見とれているのは山吹で、井出は山吹で有名な地名なんだそう。はて、現在はなんていう地名なのかしら?と思ったら、京都府綴喜郡井手町でした。残ってるんですね。「井出の玉川」は、平成の名水百選にも選ばれたんだそう。

土佐光貞の作品は、前期はこの1点、後期に2点『粟に鶉図』、『吉野・竜田図』が展示されるそうです。

土佐光起『菊鶉図』

土佐光起『花籠図』

今回のチラシなどでメインビジュアルに使われている『伊勢図』は後期展示です。

板谷広長(いたやひろなが)『業平東下図』

京から東国へ行く途中、駿河国で富士山を見たら山頂に雪が残っていた、というシーンだそうです。図録の解説に、左幅と右幅では身分の違いが描き方にも表れている、と。

右幅のお付きの人々は、いかつい感じだし、馬の動きを落ち着けようとする動きがある感じに対し。左幅の業平を含む皆さんは「わー!富士山だ!綺麗だな!」という見惚れる感じよりも、「あぁ、遠くまできたなぁ」という悲壮感というか寂寥感がよく出てるなぁと思いました。

 

冷泉為恭(れいぜいためちか)『忠孝図』

冷泉為恭『童子読書図』

冷泉為恭『五位鷺図』

『平家物語』のなかの1シーンを絵画にしたものだそうです。醍醐天皇が鷺を見て、捕獲するように六位の蔵人に命じたとか。天皇の命令だから、と蔵人が鷺に言うと大人しく捕まったんだとか。天皇は鷺を褒め五位の位を与えて放免したそうな。

六位の蔵人が頑張ったのに、鷺が一つ上の五位ってーーー。

ところで、ウィキペディアに可愛いというか、ちゃっかりしてる五位鷺の説明が掲載されてました。

近年、日本全国の動物園や水族館のペンギン等のコーナーに侵入し、飼育員がペンギンのために与えた餌の魚をペンギン達に混じって掠め取る様子が度々目撃されている。

ペンギンと背丈も同じくらいで、羽の配色も似ているため、ペンギンコーナーの外にいると客に「ペンギンが逃げている」と勘違いされることもある。

ペンギンは捕食者以外には興味を示さないため、ペンギンに威嚇されたりすることもなく、ゴイサギはすんなり溶け込んでいる。

この、ペンギンの群れに溶け込む姿が微笑ましいと話題になっている。

 

田中訥言『嵐山図』

 

浮田一蕙(うきたいっけい)『十界曼荼羅図』

一蕙の師匠が田中訥言だそうで、この図は田中訥言の法要で飾られたのではないか、とのこと。

この図に添えられた説明が大好きでした。書き写しなので、誤字があるかもしれませんが

子供の頃、24色や36色の絵の具のセットに憧れた方も多いでしょう。
でも、こんな絵を見ると色の数が多ければ良いというわけではないのだと教えられているような気持ちになります。

カラフルに見えるこの図は、金・朱・緑青・群青など数種類の色しか使わずに描かれているんだそうです。

うわー、数年前に子供の頃から欲しかった水彩色鉛筆セット買ったよねー。使ってないけどー。2段になっててさぁ、見てるだけでも綺麗でねぇ。ええ、結局見てるだけなんですけど。2回ぐらいは使ったかな?

なので、この作品解説を読んだ時に思わず吹き出しちゃったんですよね。同じこと思ってる人がいた!!と。図録を読んでいたら、この解説を書いたのはどうやら金子さんだったようで。やっぱりなー、とにまにましました。真面目なんだけど、どこか視点が面白く、優しい。本当に金子さんが府中市美術館にいらしてよかった。

狩野探幽『観音・鯉図』

左の鯉は滝に登るのに失敗して、まだ竜になれていない鯉を表現しているのではないか、と。登っていく鯉の姿は、他の作品でも見たことがあるけれど失敗しちゃったな、てへへ(??)というのは初めて見た気がします。

狩野栄信(かのうながのぶ)『菊慈童・菊図』

中国・周時代に穆王(ぼくおう)に仕えた慈童(じどう)は、あらぬ罪をきせられ流刑に。流刑された地で菊の葉に経文を書いて過ごしていた。ある日、菊から滴り落ちる露を飲んだところ不老不死となったという故事を絵にしたそうです。

流刑にはなってしまったけれど、不老不死。どうだろう。死なないから、元いた場所に戻って何度でも自分の無実を訴えることもできるけれど。どうなんだろう。

不老不死。私が皇帝とかだったら、その権力もお金も若さよ、いつまでも!!と思うかもしれないけれど。生きるにはお金が必要なわけで、そうすると働かなくちゃいけなくて、でも死なないから働けるのか、でも親しくなった人たちを見送らなきゃいけなくて、とまったく絵と違うことを考え始めてしまいました。

菊が見事でした(絵の感想が、短すぎる)。ちょっと、慈童が笑ってますよね。これは不老不死になったのが分かったときなのか。もう何年も不老不死になっていたあとなのか。いや、また脱線してしまいました。

狩野永岳『楼閣山水図』

 

円山応挙『紅葉白鹿図』

”白鹿”は”しろしか”ではなく、”はくろく”と読むんですね…。

円山応挙『狗子図』

個人蔵の『狗子図』と並べて展示されています。しばらく、絵の前から動けませんでした。可愛すぎて。

源琦(げんき)『藍采和図(らんさいかず)』

藍采和は中国・八仙の一人で、片足は裸足で片足は穴のあいた靴を履き、夏でも綿入りの着物。夏にどんなに動いても汗をかかず、冬には体から湯気がでるほどだったとか。性別も年齢も色々と説があるようです。てっきり男性だと思って見ていましたが、そのやわらかな面持ちをじっくりみると、女性にも見えたり。

それにしても、教養というか知識がないので本当に絵に描かれていることを読み取れない自分に、とほほ。でもまぁ、見てるだけでも眼福眼福(開き直り)。

森狙仙『藤下遊猿図』

もう、なにもいうことはありません。なんでこんなに生き生きとした猿の姿を描けるのか。楽しそうな猿の子。でも、お母さん?猿はこちらを見つめています。

 

長沢蘆雪『雪中鴛鴦図』

 

松村景文『月・山桜小禽・山茶花鴛鴦図』

松村景文『合歓花(ねむのはな)小禽図』

合歓の木
うわー、本当にこういう感じなんですね。

 

原在中『二見浦富士図』

おそらく、今回の展覧会で一番多く作品が展示されているのは原在中ではないかと。前期・後期あわせて14点展示予定のようです。

朝日が、すーーーっと海面に光の帯を作っているのが美しかったなぁ。

原在中『富士三保松原図』

 

原在中『養老滝真景図』

養老滝って、岐阜県にあるのですね。そうか……中国の話じゃないんだ(すみません)。

夏の暑さをしのぐために描かれたのではないか、ということでした。

原在中『嵐山図』

春の京都も美しそうですねぇ。画面一番左に見えるのが法輪寺だそうです。屋形船もでてますねぇ。のんびり観光いいなぁ。

原在中『柳樹駿馬図』

西洋画を見ているような、そんな不思議な感覚でした。黒い馬が、嬉しくて飛び跳ねているように見えてしまったのは私だけでしょうか。

 

原在明『氷室山水図』

氷を切り出し、宮廷へ持っていくまでにどれだけ溶けてしまうものなのでしょうか。大きく切り出せば重くて運ぶのが遅くなってしまいそうだし。小さければ届く前に溶けてしまいそうだし。かといって、馬で運ぶわけにもいかないんでしょうか。いやはや、大変だ。

岸駒『巌上双鶴図』

岸駒『白蓮翡翠図』

中央より、やや下にカワセミ。ものすごく真剣な(!)顔をしています。なにか獲物を見つけたのでしょうか。

絵の大きさもありますが、写実的でもあり、でもどこかカチっとした固い部分もありそうな、なんだかインパクトの強い作品でした。最初は、うわっと思ったのですが見ていくとずーっと眺めていたくなるような。

岸駒『富士山図』

 

岸駒『寒山拾得図』

でもまぁ、岸駒の作品の中ではこの寒山拾得図が一番印象的と言うか、強すぎると言うか。

寒山拾得を気味悪く描かないといけない、みたいな法律でもあったのでしょうか(もちろん、ない)。たいがい、寒山拾得って薄気味悪い感じに描かれていて題材としては苦手でして……。寒山は文殊菩薩、拾得は普賢菩薩の化身と見立てることもあるそうなので、なんとうか、見かけにとらわれてはいけないと言われいるような気もしますが。それにしてもー。1つぐらい可愛い寒山拾得図はないものかと、つい思ってみたり。

 

岸連山『竜虎図』

残念ながら、こちらの絵は敦賀市立博物館の収蔵品データベースで見つからず。それにしても、すごいですよね。収蔵品データベースが充実しててすごいです。

 

岸竹堂『群鳥図』

 

幸野楳嶺『舟鉾図』

 

 

幸野楳嶺『雪中清水寺』

 

 

 

塩川文麟『柳汀飛蛍図』

 

 

 

谷口香嶠『賊兵襲多治見国長邸図』

 

 

 

松木松年『朝陽蟻軍金銀搬入図』

 

狩野雅信『菊花図』

 

 

張月樵『花鳥図』

 

 

原在正『七草図』

残念ながら、敦賀市立博物館の収蔵品データベースにイメージ図がありませんでした。

 

 

岸恭『四季花卉図屏風』

残念ながら、敦賀市立博物館の収蔵品データベースにイメージ図がありませんでした。

右隻には野芥子、福寿草、蒲公英(たんぽぽ)、牡丹、椿、海棠、山吹、昼顔、山茶花、百合、紫陽花、菖蒲など春夏の草花。

左隻には芙蓉、女郎花、水仙、竜胆(りんどう)、葉鶏頭、桔梗、撫子など秋冬の草花が描かれているそうです。

 

 

橋本長兵衛(初代)『仙人図』

前期と後期展示で場面替えあり。確か前期は『琴高図』、『鉄拐図』、あと1つ何だったかなぁ……。

たぶん…

『列士図』だったような?違っていたら、ごめんなさい。

 

 

曽我二直庵『岩上鷹・柳枝鷹図』

「かっこいいなぁ、かっこいいなぁ」とつぶやきながら見ている方がいました。同感です。

 

狩野探信『紅葉賀図』

色鮮やかな美しい作品でした。

 

原在中『関羽図』

髭が。関羽の顎髭が一筆書きなんだそうです。もっとよく見てくればよかった。

 

岸竹堂『華厳滝図』

 

 

中島来章『三国志武将図屏風』

 

 

狩野永岳『山水図屏風』

 

 

長くなりすぎてしまったので、後期展示については別の記事にまとめたいと思います。

府中市美術館【ふつうの系譜 「奇想」があるなら「ふつう」もあります 】後期展示について府中市美術館で開催中の【ふつうの系譜 「奇想」があるなら「ふつう」もあります】。 まだ前期展示中で気が早すぎるのですが。後期展示が...

 

グッズ

絵はがき(展覧会オリジナル)

1枚70円というお値打ち価格。もう嬉しくて嬉しくて、大好きな『狗子図』たくさん購入してしまいました。

府中市美術館【ふつうの系譜展】絵はがき土佐光孚『花丸模様屏風(部分)』

なんて素敵なデザインなのかと、うっとり見ておりました。家紋にヒントを得たのでしょうか??

 

府中市美術館【ふつうの系譜展】絵はがき岸駒『猛虎図』

こちらは後期展示なので、会えるのを楽しみにしています。

 

府中市美術館【ふつうの系譜展】絵はがき土佐光起『伊勢津図(部分)』

こちらも後期展示。

展示室の外にいるお姫様。この大きさにびっくり。果たして、実物の何倍あるのかしら??後期展示が楽しみです。

 

府中市美術館【ふつうの系譜展】絵はがき円山応挙『狗子図』

 

く、首を噛まれてるけど笑ってるように見える、そして、こちらを振り向いている。可愛すぎる。噛んでる茶色の仔犬も、チラっと可愛い牙が見えるような。可愛すぎる。可愛すぎる。

あんなにも写生に力を入れ、本気で描いたら、絶対写実的な仔犬の絵も描けそうな応挙先生。なのに、この丸っこい愛らしい線たるや。悶絶。

 

府中市美術館【ふつうの系譜展】絵はがき長沢芦雪『紅葉狗子図(部分)』

こちらも後期展示。雀のリアルさと、仔犬のふにゃっとした感じのギャップが何とも言えません。って、まだ実物みてないのですが。

絵はがき(敦賀市立博物館バージョン)

こちらは1階のミュージアムショップで購入しました。こちらも1枚70円。

府中市美術館【ふつうの系譜展】絵はがき

あ、上が敦賀市立博物館のものです。下の絵はがきが今回の展覧会用に作られたと思われる絵はがき。

府中市美術館【ふつうの系譜展】絵はがき円山応挙『紅葉白鹿図』

円山応挙の描く鹿も好きなんですよねぇ。

 

府中市美術館【ふつうの系譜展】絵はがき長沢芦雪『雪中鴛鴦図』

 

缶バッジ

直径4.5センチほどの缶バッジ2種類。

府中市美術館【ふつうの系譜展】缶バッジ

すみません。光ってしまってますが、実物はもっと可愛いですので!

私は1階のミュージアムショップで購入しました。2階の展示室をでたところにあるショップにもあったのかも???

クリアファイル

円山応挙の『狗子図』は、同じ絵柄でA4クリアファイルとA5クリアファイルがありまして。

府中市美術館【ふつうの系譜展】クリアファイル

いや、どちらか一方だなんて。そんな、そんな、選べないです(涙)
こちらの『狗子図』は個人蔵だそうです。おうちに応挙のある生活!!羨ましい!!(いや、常時飾っているわけではなく、大切に仕舞われているとは思いますが)

府中市美術館【ふつうの系譜展】クリアファイル

反対側の面は『狗子図』は敦賀市立博物館所蔵。2枚の狗子図が、そして、どちらも同じモデル犬(?)たちの作品が並んで展示されていて、思わず声がでました。可愛すぎる、って。

上の写真はクリアファイルの中に白い紙を入れて撮影したのですが、紙をいれないと

府中市美術館【ふつうの系譜展】クリアファイル

裏面の仔犬が絶妙な位置に配置されています。

長沢芦雪のクリアファイルはA4サイズのみ。

府中市美術館【ふつうの系譜展】クリアファイル 府中市美術館【ふつうの系譜展】クリアファイル

まめや金澤萬久さんの”豆箱”

秋の展示も楽しみ!【動物の絵 日本とヨーロッパ】

 

府中市美術館【動物の絵展】

「秋の江戸絵画まつり」!?と、府中市美術館さん自ら書いてますね。

「ふしぎ、かわいい、へそまがり」という文字も見えますね。私は動物の絵が好きなので、しかも府中市美術館の企画となると、さらに期待が高まります。

 

若冲の『象と鯨図屏風』の展示も!!

そうそう、東京都美術館で開催された【奇想の系譜】でも展示されていましたね。

そして、昨年の【へそまがり日本美術】で展示された超話題作(超衝撃作!?)も再度、府中市美術館に降臨するようです!!

 

まとめにならないまとめ

展覧会の名前こそ【ふつうの系譜】ではありますが、はて、”ふつう”ってなんだろな?

自分は”ふつう”なつもりでも、結構”変わってる”といわれることの多い私からすると、”ふつう”というのはひとりひとりの中にぼんやりとした基準があるんだろうなぁ、と。それも自分ひとりで築いたものではなく家族の影響、友だちや周囲の人々からの影響、世の中の影響があったわけで。

これからも、自分の”ふつう”は変わっていく可能性もあるわけで。世の中の見方も変われば、”ふつう”の基準も変わり。すると、今までは”ふつう”だったものが”奇想”に変わることもあるだろうし、逆に”奇想”と感じられたものこそが”ふつう”になるかもしれなくて。

新型コロナウイルスの影響で、こんなにも美術館・博物館が休館になったり、スポーツの試合も中止や延期になるだなんて。ふつうでは考えられなくて。日々増える患者の数、マスクは相変わらず入荷せず、次は何がお店の棚から消えてしまうんだろう、なんてどこか落ち着かない感じで。

そのなかで、予定通り展覧会を開催してくれている府中市美術館の判断ってすごいと思うし、どうか無事に会期終了まで展示できますように、と祈るしかなくて。あ、あと、しっかりアルコール消毒やマスクをしていこう!という強い気持ちになりました。後期展示も楽しみです。

 

 

ABOUT ME
コアラ
館ファン倶楽部の管理をしているコアラです。 週末は映画館か美術館にいることが多いので、家族からは「今日はどこの館(かん)へ行くの?」と聞かれるようになりました。 皆さんのお役に立てるような館情報を提供していけたらなと思っています。

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