美術館へ頻繁に行くようになってから、思いがけぬ格闘が始まりました。
何と格闘しているのか?というと、紙です。
捨てられないのです。
展覧会へ行くと、いろいろと紙が増えます。といっても、人によって違うとは思うのですが。私は昔から紙を捨てられない性質なものですから凄い量になっております。
これからも展覧会へ行くとしたら、増え続けること必死。今後どうすればいいのか。頭を抱えつつ現状と打開策を書こうと思います。
Contents
何が増えるのか?
展示目録
展覧会の会場へ行くと、ほとんどの場合は入口に展示作品の目録が用意されてまして。必須ですよね。自分が何を見るのか、見たのか記録用に取っておきたい。
ちなみに、私が行った展覧会で過去に1回だけ展示目録がありませんでした。「インターネット上で公開しているので、そちらダウンロードしてください」とのこと。
確かに、公式ホームページで展示目録を掲載しているところも多いですよね。
でもでも、特別展のホームページが美術館のホームページと別に作られている場合、特別展のホームページは数年経つと消されてしまうことも多く。そうすると、やっぱり手元に紙で置いておきたいなぁ、と。
で、読み返すのか?って。いや、めったに読み返さないですけど。ですけど、何年後かに役立つこともあって(以下、延々と言い訳が続きます)。
チラシ
展覧会を見終わると、次の展覧会のチラシや他館の展覧会のチラシがあって。必須だし、楽しいですよねチラシ。地理的・時間的・金銭的に行けない遠くの展覧会でも、ついつい楽しそうなチラシだと持って帰ってしまいます。
たまに、「あれ?この展覧会に行ったんだっけ?行ってないんだっけ??」となるときもあります。が、行った展覧会の99%は展示目録とチラシがセットになっているから最終的には分かるのです。えっへん(?)
絵はがき
自分の好きな作品が全部絵はがきになっていることは、まずありませんが。極稀に、かなりの数の絵はがきが用意されているときがあります。
例えば、2016年に東京都美術館で開催された【ゴッホとゴーギャン】展。
ポストカード、47種類もつくりました。総選挙できそうです。もっと大きいものが欲しいという方のために大判ポストカードも8種ご用意しております。#ggten2016 #ggt47 pic.twitter.com/ONnrNzZqtV
— ゴッホとゴーギャン展 (@ggten2016) November 8, 2016
出品作品リストを見ますと、東京都美術館では62点出品された様子。そして作られた47種類の絵はがき。凄い!
これだけありますと選び甲斐があると興奮する半面、余ってしまったら申し訳ないというか、美術館のショップに置いといてくれたら展示を見られなかった人も買えるんじゃないかと思いつつ、いろいろと大人の事情でそれは難しいのかもしれませんね。
極々たまに、これ図録代を上回ってない?ってぐらい絵はがき購入してることもあります。東京国立博物館・平成館で2015年に開催された【鳥獣戯画ー京都 高山寺の至宝ー】展のとき、大小様々な絵はがきを購入したなぁ。
あとは、今でも個人的には忘れられない絵はがきNo.1がありまして。それは三菱一号館美術館で2015年に開催された【プラド美術館】展。
透明なビニールに入っている、だけじゃなく、金文字のPRADOが美しい!
そして、驚くべきことにこの絵はがきは
2枚セットなのです。全体像と、一部分のアップ。これには、びっくり。そして、かなり種類が多かった覚えが。それで、これも、それも、あれも、あっちも、となって……大満足。
今後、この絵はがきを超える驚きとわくわく感があるのか、ないのか。楽しみです。
図録
展示を見終わる頃には、完全にその世界に浸りきっているので。この世界観を家でも!という思いと、自分が現地に行かなくても、否、行ったとしてもこれだけのものを見ることはできないだろうという、現地へ行くよりも安く見られたし関係者の方々へのお礼も込めてという思いと、絵はがきになかったので自分が好きな作品を手元に置いておきたいという思いで、もう家には置き場がないことを冷静な自分がアピールするのを振り切って、そうですねぇ行った展覧会の6割ぐらいは、いや、正直に書くと8割ぐらいは購入しております。
うわー。
道理で貯金ができないはずだ。ははは。
でも何しろ、ページを開けば「あぁ、そうそう、これねぇ。可愛かったなぁ」「そうそう、これ!あったあった〜!」。見たものを全部覚えておくのは無理だし、そのときは興味を持てなかったものが後々興味を持つこともあって。
ただ、その大きさと重みが私の部屋を圧迫しているのは事実です。
図録ではないけれど、蔵書が増えすぎて嬉し苦しの方々の姿が描かれている本。
この本を読むと、自分はまだまだだなと安心?する反面。そのお気持ち分かります、と深く頷く場面が。すごく面白いです。
自分が図録をいっぺんに手放すときは、この本にも登場する古本屋さんへ託そうと勝手に決めております。
メモ
画家の面白エピソードや作品について、技法について、時代背景などなど知らないことが多すぎるため。忘れたくなくて、メモメモ。
書いて安心。そうやってメモ帳が積み上がっていくのでした。その日のうちに、すぐ読み直せばいいのに数日経ってからだと自分の字が読めない場合も。
一生懸命書いたけれど、結局は図録に書いてあったり。図録にあるだろうと思ってメモしなかったら、図録には収録されていなかったり。
メモしていると時間もかかるし、人様の邪魔にならぬようにと気が焦るし、でもでもブログに書くときはなるべく正確に記述したいし、とメモをやめたい気持ちもあるけれど、やめられないやめたくない気持ちとの葛藤が続くのでした。
どう保存しているのか
出品目録、チラシ、そして絵はがき
目録とチラシをセットにして透明なリフィルに入れ
絵はがきは、はがきホルダーに。
たまに、このホルダーに入らないサイズの絵はがきもありますが。
以上のリフィル&ホルダーを、展覧会の開催日順に並べて7センチファイルにファイリングしております。現在、ファイルは7冊。もうすぐ8冊目に突入です。この置き場も、なんとかしないと。
今後、どう対応していくのか
PDFにする
出品目録、チラシを一枚一枚スキャンして、PDF化する。
行ってない展覧会のチラシは、もう今からPDFにしておいてもいいのかもしれませんが。
でも、ほら。色んな紙質あるし、うちのスキャンもそこまで性能良くないからなぁ、あとあと変形版とかあるし。(以下、言い訳が5分続きます)
たぶん、これをするとだいぶ嵩は減ると思います。あとはスキャンする手間をかけるほど取っておきたいのかどうか、そこでまた減るかもしれません。
スキャンしたものは、Evernoteにどんどん入れていこうと思います。私はベーシック(無料版)を使っているので、月間アップロード容量が60MBまで。さすがに毎月容量いっぱいいっぱい使うとは思わないので、過去のもので行ってない展覧会のチラシを少しずつPDFにしていこう、かな。しょんぼり。(あくまで紙が好き)
手持ちの図録を見直す
図録って、一期一会じゃないですか。書籍として書店で購入できるものもありますが、大部分が一期一会じゃないですか。稀に、ミュージアムショップで以前開催された展覧会の図録を販売しているところもありますが。ほとんどが、その展覧会が開催されている期間中のみ販売されるじゃないですか。だから買わない後悔より買ってしまおう!という気持ちが買ってしまうんですよね(と、いきなり言い訳から始まる)。
そういえば千葉市美術館、昨年行ったときにピーター・ドラッカーさんの展覧会の図録まだ販売されていたような気がするんですよねぇ。迷ったけれど、抱一さんを選んだんですよねぇ。
むしろ、抱一さんの方が書店でも購入できたのにねぇ。
今年行ったら、売り切れてたんですよねぇ。がっかり。
と、最近は自分が行っていない展覧会の図録まで欲しがるようになってしまって困ったものです。
まずは手持ちの図録を今一度見直して。一冊ずつ手に取ってときめくか、ときめかないか、って、ときめいちゃうんですよね。だから、困っちゃうんですよね。ドラえも〜ん、スモールライト出してよぉおお。
スモールライトではないけれど、小さくなるといえば面白い映画がありましてね。
大好きなんです、この映画。
続編もありますよ!
はてさて、私の紙好きvs置き場確保はどうなりますやら。楽しいけれど難題です。