グッズ付前売券を購入するほど楽しみにいていた【ゴッホ展】。
開催と同時に入館待ち列が発生していて、どうなってしまうかと心配になって、でも混雜のなか見るのもどうしよう、どうしよう、と悩みつつ。
行ってきました、11月16日の土曜日の13時頃。
めっちゃ混むでしょ、それりゃ、混むでしょ。せめて夜にすればいいのに、と冷静な自分が思いつつ。気になってるなら、もう見に行くしかない!と。
そしたら待機列なし!やったー!
けれど、やはりそこはゴッホ展。どの作品の前にも少なくても一列に人が並んで見ている感じ。特に最後の部屋などはぎっしり。人がぎっしり。でも行けてよかったです。ぎっしりになる、その気持ちがよく分かったから。離れられない。5周ぐらいしてしまいました、その部屋だけで。
ゴッホが、いわゆるゴッホ、ザ・ゴッホになるまでの道のりを、彼が影響を受けた人たちの作品、ゴッホの手紙の一文を引用しつつ紹介する感じでした。
開催概要
開催場所 | 上野の森美術館 |
開催期間 | 10/11(金)〜2020/1/13(月・祝) |
開館時間 | 9:30〜17:00(入館は16:30まで) 金曜日と土曜日は20:00まで(入館は19:30まで) |
休 館 日 | 2019/12/31(火)、2020/1/1(水・祝) |
公式サイト、公式ツイッター |
入館までの待ち時間などがどれぐらいか?など公式ツイッターで確認できますのでお出かけ前に覗いてみてはいかがでしょう。
展示内容
Part1 ハーグ派に導かれて
そもそも、ハーグ派とは??
1860年から1890年までの間にオランダのハーグで活動した画家たちの呼び名である。フランスのバルビゾン派による写実主義に大きな影響を受けている。ハーグ派の画家たちは、くすんだ色合いを多用する傾向にあったことから、「灰色派 (Grijze School)」と言われることもある。 (ウィキペディアより)
以下は、各章で私が気になった作品、好きな作品を書いていこうと思います。
独学からの一歩
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) August 18, 2019
家族がこうしてたら切なくなるなぁ、と思いながら見ていました。この作品から9年後に、この題材をもとにした油絵『悲しむ老人』を描いているそうです。
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) January 11, 2020
ざっくりと描いた感じのゴッホ作品、個人的には好きです。
ハーグ派の画家たちは、眼で見たものそのままを忠実に描写するよりも、雰囲気やその瞬間の印象を伝えることに関心を持った。多くを地味な色彩で描き、特に灰色を好んだことから、「灰色派」と呼ばれることもある。
〜ウィキペディアより〜
なるほど。確かにゴッホの絵にもその特徴が現れていますものね。
ハーグ派の画家たち
今日9月18日は #マウフェ (モーヴ)のお誕生日。#ゴッホ さんの「唯一の師」で、#ハーグ派 を代表する巨匠だホ。ハーグ派 は宗教的なテーマを身近なものに再解釈するという当時としては斬新な試みをしてたんだホ。この作品も、人々を導くキリストを、羊飼いに重ねたといわれているホ! #ゴッホ展 pic.twitter.com/18tv9KH4pb
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) September 18, 2019
マウフェはゴッホの親戚でもあり、ゴッホの尊敬する画家だったそうです。
羊のもふもふ感が気持ちいい作品でした。
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) August 19, 2019
マウフェは最初のころ動物を専門に描いていたそうで、なるほど、だから動物モチーフ好きな私が惹かれるんだな、と妙な納得。
ゴッホはマウフェの弟子となるべく1882年1月にハーグへ引っ越し。3月にはマウフェや周囲の人たちと上手いこといかなくなったそうで……ゴッホくん、何をしたんだい?
マウフェとゴッホの仲を取り持ち、ゴッホの作品を高く評価していたのがヤン・ヘンドリック・ウェインセンブルフ。
ゴッホの味方になってくださり、ありがとうございます。ゴッホの親戚でもなんでもないけれど、嬉しゅうございます。ちなみにウェインセンブルフは、ハーグ派の第1世代で活躍したうちの一人なんですって。
ゴッホの師匠であるマウフェは第2世代なんだそうです。
ヨゼフ・イスラエルスも第1世代の画家。
『縫い物をする若い女』は光の加減といい、優しい女性の表情が好きでした。この作品のほか、『エビをとる人』『漁師の女』も素敵でした。
僕が #ゴッホ展 で密かに、そして熱烈に愛してやまないのがハーグ派の巨匠イスラエルスの作品だホ。生活を愛好する画家の眼差し、僕は描かれた人々の飾らない、けれど最も誠実で美しい姿に感動を禁じえないホ。ゴッホさんが影響を受けたのも肯けるホ。いつまでも観ていたい!【ゴッホ展1月13日まで!】 pic.twitter.com/UJXrjmVrLs
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) January 12, 2020
外部サイトhttps://t.co/IYHJGXs4Gdhttps://t.co/IYHJGXs4Gd— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) October 5, 2019
そして、アントン・ファン・ラッパルト。
のちにゴッホの絵を酷評したことで関係性に亀裂が入ってしまった彼の作品もありました。
『ウェスト=テルスへリングの老婆たちの家』
農民画家としての夢
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) October 4, 2019
最初、農民画家を目指していたゴッホ先輩。大地と生きる人と絵を通じて寄り添おうとしたんだホ。その集大成の油彩画《#ジャガイモを食べる人々》のリトグラフ版が今回出品されるホ。油彩のできばえが気に入ったゴッホ先輩が周りに配るために制作したんだホ!今ならSNSで投稿してたかも?#ゴッホ展 pic.twitter.com/cfE6LZgCz9
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) July 19, 2019
この『ジャガイモを食べる人々』こそが、友人だったアントン・ファン・ラッパルトに酷評された作品であります。
でも、酷評されるにはちょっとゴッホ側にも言い訳?というか
・このリトグラフは、あくまで油彩画の作品のイメージを伝えるために作られた
・リトグラフは反転しており、構図が逆転してしまっている
・コントラストや人物描写が弱くなってしまっている
左が今回展示されているリトグラフ。
右が油彩画です(油彩画の方は展示されていません)。
今みたいに簡単に写真が撮れる時代だったら、本物の油彩画の写真をアップしてねぇ、齟齬が生じなかったかもしれないけれど。ツイッターにアップして見てもらえたら喧嘩しなくても済んだのかもねぇ。いやでも、そもそも方向性が違ったようだし。ツイッター上で喧嘩してたかもな……。
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) October 3, 2019
農民や農村風景だけを描いていたわけではないんだな、と思っていたら。どうやら、以前モデルをしてもらった娘さんを妊娠させたのではないかという疑いでモデルを頼めなくなってしまったようで。
それで、室内でこの作品のような静物画を描いていた時期があったそうです。ただ、そういう時期があったからこそ培われた色彩と構成力があるそうで。
Part2 印象派に学ぶ
パリでの出会い
突如、弟テオのいるパリへと押しかけたゴッホ。モデルを雇うお金がなく、ここでは花を描くことにしたそうで。このあたりから、厚塗り技法がでているそうです。ゴッホはモンティセリという画家の作品から厚塗りを取り入れるようになったとか。
そして、この作品。東京都美術館で開催された【ゴッホ展 巡りゆく日本の夢】でも展示されたようです……初めて見るような感じで、へー!って見てたけど……見てたのね私。
展示されていたモンティセリ作品は、いずれも個人蔵だからなのか画像が見つからないので。弟テオが購入したモンティセリ作品のうち1つを。
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) December 30, 2019
確かに、しっかりとモンティセリから学んでいるようで。ただゴッホはチューブからそのまま出したのでは??と思えるほどの厚塗りがあるので、それを見るとモンティセリの厚塗りはおとなしく感じられてしまう気も。
ゴッホの描いた風車の絵もこの章にありました。絵はがきがあったので購入。ゴッホの描く風車の絵が好きなんです。理由は、こちらで。
印象派の画家たち
印象派って明るいなぁ、としみじみ感じました。突然に、会場内がパッと華やかになる感じ。
アルルでの開花
今回#初来日 の≪アニエールのボワイエ・ダルジャンソン公園の入口≫。アニエールはパリ郊外の行楽地。パリ時代の #ゴッホ先輩は #シニャック 、#ベルナール といった画家仲間とここで制作しつつ、#印象派 や #新印象派 の技法を学んだんだホ。筆づかいに #印象派 の影響がみられるホ~ #ゴッホ展 pic.twitter.com/J1pyiMscbt
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) August 2, 2019
ゴッホが描いたアニエールの公園をモチーフにしたという作品たち、近年になり実は別の場所であるという訂正されることが多いそうで。もしかしたら、この作品もアニエールじゃないかもしれないそうです。
少し辛い時や悩んでいる時、みんなはどうする?
僕は #ゴッホ展 へ行ってタンギー爺さん(の肖像画)に会うホ。優しい目、正直者な口元、美術の爺さん先生みたいな髭とエプロン、もう安心感しかないホ!どんな話も最後に「気にすることないよ」と言ってくれそうだホ。いつもありがと、タンギー爺さん。 pic.twitter.com/al4G6MUz79— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) October 26, 2019
タンギー爺さんを描いた油彩画は3枚あるそうで。
今回の展示にはありませんが、ロダン美術館所蔵の『タンギー爺さん』はテレビや本で何度も見ているせいですっかり見た気になってますが実は見ていないという。この絵も来日しないかなぁ。
今日は #ゴッホ展 の愉快な仲間をご紹介。額縁の中から「やあ!」と挨拶してきそうな、ちょっと悪戯っぽい表情の『ぼさぼさ頭の娘』。モデルはアルルで見かけた女の子らしいホ。
僕は、モデルの子も外で絵を描いていたり、歩いているゴッホさんに会うといつも「やあ!」と声をかけていた気がするホ! pic.twitter.com/PBzv055hPp— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) November 5, 2019
『麦畑とポピー』と『麦畑』は両方とも豊かな実りの喜びが溢れる、色彩の見事な作品だホ。#ゴッホ展 では空色の部屋に、二人の兄妹みたいに並んで飾られているホ。別々に暮らす兄妹が、しばしの間再会をしているみたいで、僕は二つの作品を、いつまでも眺めていたい気持ちになるんだホ! pic.twitter.com/AorLtuNwpM
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) October 31, 2019
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) October 8, 2019
さらなる探求
【#ゴッホ展 1/13まで!】精神を病み療養生活を送るゴッホさん、内省を深めていくホ。地面だけを見つめてねっとりと描かれた≪蔦の絡まる幹≫は鑑賞者を引きずり込むようなオーラがあるホ…。実はこの作品にはハーグ派との共通点が…?圀府寺司先生が解説してくれたホ!!https://t.co/t2zkkEQIgT pic.twitter.com/hVVqNlfJlr
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) January 11, 2020
2019年を振り返って #ゴッホ展 の隠れた人気作品を紹介するホ! 「実はこれが一番好き!!」という声が多かったのが≪サン₌レミの療養院の庭≫。入院中に描いた作品だけど生命力にあふれてるホ!「庭で描いた僕の絵を受け取ったらさほどふさぎ込んでいるわけでないことが伝わるだろう」₍テオへの手紙₎ pic.twitter.com/m5ee01YQEq
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) December 31, 2019
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) August 21, 2019
#ゴッホ展 会場に謎のキャラクターを発見だホ!
会場のどこかにいるこのカワイコチャンは猫か、はたまたゴッホ展にだけ現れるという #ピカチュウ 的ナニカなのか!?ゴッホ展に来たらぜひ探してほしいホ!#上野公園でポケモンGOの後はゴッホ展へGO #上野の森美術館 pic.twitter.com/H7h4mIZ7zA— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) November 24, 2019
残念ながら、このツイートを見る前に行ってしまったのでまったく気づいてませんでした!!そうかー、カワイコチャン自分の目で確かめたかったなぁ。せっかく見に行ってるのに、どこ見てるのかしら自分。
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) October 1, 2019
新年最初の一枚は「オリーヴを摘む人々」!!糸杉と同様、オリーヴもゴッホにとって「無限のモティーフを引き出せる」と何度も挑戦した重要な画題だったホ。まばゆく輝く空に、うねる枝、独特の陰影を見せる葉…強烈なパワーがみなぎってるホ!【#ゴッホ展 いよいよ1/13まで!!3日と4日は夜8時まで開館!】 pic.twitter.com/yqT6fsFVh9
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) January 1, 2020
購入した図録・グッズ
図録
図録の表紙は『糸杉』と『薔薇』バージョンから選べます。選べますけど、選べなくてしばしレジ前でフリーズしました。ごめんなさい。公式ホームページで表紙が見られます。
これは、ぜひショップで触れていただきたい。私は例によって見本には一切触らず購入したので帰宅してから、おおっ!となりました。なるほど、なるほど。これは素敵。
ゴッホの作品には、ところどころ作品解説とともに彼の手紙の一節が書き添えてあります。
絵はがき
フィンセント・ファン・ゴッホ『秋の夕暮れ』
私自身この作品を初めてみたので、いわゆるゴッホというイメージからは遠いけれど素敵な風景画だなと思いながら見ておりました。夕日が水平線に消える最後のきらめき、美しかったです。穏やかな感じを受けました。
フィンセント・ファン・ゴッホ『中央駅からのアムステルダム風景』
アムステルダムへ行ったとき、待ち合わせしている画家が来るまでの1時間ほどの間に描かれたという作品だとか。しかも2枚描いたうちの1枚らしく。ざっと描かれてはいるけれど、十分に雰囲気が伝わってくる感じが好きでした。
フィンセント・ファン・ゴッホ『パリの屋根』
これも好きでした。暗い色を使っていた時期を終え、フランスでの新生活とともに新しい色を使い風景を描こうと夢中になっている感じが勝手ながらして好きです。
この『パリの屋根』は #ゴッホ展 で実物を見て大好きになった作品だホ!気持ちのいい高台から眺める町並み、曇っているけど明るい空、彼方の地平線。なんだか絵の中で深呼吸をしたり、紙飛行機を飛ばしたくなったホ!この絵にはゴッホさんがこの景色を前にした時のワクワクが描かれている気がするホ! pic.twitter.com/tMxek0D1Y9
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) October 29, 2019
ホッゴさんもお気に入りの様子。
フィンセント・ファン・ゴッホ『ブリュット=ファンの風車』(部分)
私が初めてゴッホの描いた風車の絵を見たのは旧・ブリヂストン美術館だったと思います。
恐らく、この絵かな『モンマルトルの風車』。
すごく伸びやかで、楽しそうだな、と感じたのです。そして、今回の風車の絵も同じように感じました。好きだなぁ。
兵庫の会場では、この角度とは違う方向から描かれたブリュット=ファンの風車の絵が期間限定ながら展示されるそうです。
図録を見ていたら、兵庫会場のみ展示される作品が10点以上あって羨ましい。東京会場のみ展示されるのは2点だけ。羨ましい。
クロード・モネ『花咲く林檎の樹』
ゴッホは”あぁ、クロード・モネが風景を描くように人物を描かなければ”と弟へ手紙を書いたそうです。
ゴッホというと、なぜか風景画のイメージが先行してしまうのですが。確かに、人物画もあるんだった。なぜ風景画のイメージが強いのかな。最後の方の作品に印象的な風景画の作品が多いからかしら……。
ちなみに、モナコからお借りしているのはモネ3点、セザンヌ1点、ルノワール1点の計5点!モナコ王宮コレクションは優れた印象派の作品を所蔵していることで有名なんだホ~。今回の出品作も華やかな作品ばかり!お楽しみに~ pic.twitter.com/MZ2FIlq55v
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) October 25, 2019
モナコ王宮コレクション!
フィンセント・ファン・ゴッホ『パイプと麦藁帽子の自画像』
雨が強くなってきたホ…。今日は #台風19号 のため #ゴッホ展 臨時休館…。代わりにお気に入りの展示作品をチラ見せしちゃうホ❗
「こんな #ゴッホ さんの自画像初めて❗」というお客さまが多かったのがこちら。抜け感がオシャレ~✴ボクと似てる❗❔(通常会期中は撮影できないホ…ごめんだホ) pic.twitter.com/7kxoM1Ctwo— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) October 12, 2019
つや消しながらもゴールドの額。でも、そのゴールドと麦わら帽子に使われているキラキラとした絵の具の黄色がとてもマッチしているように感じました。印刷で見ると、ベタッとした黄色に見えましたが、こんなにも軽やかな輝きの色なんだな!と。
展示されていた自画像よりも1年ほど前に描かれた自画像が、こちら。
2016年に東京都美術館で行われた【ゴッホとゴーギャン展】にも展示された『パイブをくわえた自画像』。
こうも画風が、色が、変化していくんですね。ここまでガラッと変えられるほど、今までの描き方に固執せず、自分がいいと思うものを素直に取り入れていく感じがします。
フィンセント・ファン・ゴッホ『サント=マリー=ド=ラ=メールの風景』
サント=マリー=ド=ラ=メールは地中海に面した漁村だそうで、ゴッホはアルルから駅馬車で向かったとのこと。
今なら車で40分ほどで行けるようですね。ゴッホは「魚が美味しい」と弟さんへ手紙を書いているそうです。ゴッホがツイッターやっていたら、ひっきりなしにアップしてそうだなぁ。
そうそう、この『サント=マリー=ド=ラ=メールの風景』のほかに『男の肖像』などを所蔵するクレラー・ミュラー美術館。この美術館の額が好きで好きでたまりません。絵の色合いと合わせているのか分かりませんが、濃い色と薄い色の木枠、シンプルだけれどもデザインの洒落た額縁で統一されているのが好きなんです。
額見ただけで「あ!クレラー・ミュラー美術館!!」って分かるんです。私が額縁で分かる唯一の美術館。
【新CM公開!】 #杉咲花 さんのCM30秒verを公開するホ‼︎ 杉咲さんのお気に入りは≪麦畑とポピー≫。ずっと見るのを楽しみにしてくれていたみたいだホ…! この絵は日本初公開!他にも色んな作品があるから、みんなのお気に入りを聞かせてほしいホー‼︎ #ゴッホ展 pic.twitter.com/aKbQyqMvcv
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) November 17, 2019
上記ツイート内の動画で一番最初、杉咲さんの後ろに2つ作品が見えますが、そのどちらもクレラー・ミュラー美術館の所蔵。額縁がご覧いただけると思います。
クレラー・ミュラー美術館所蔵の『男の肖像』は東京都美術館で2回、そして今回でも会えたのでもう日本で保管されてるんじゃないかと思うぐらい(そんな訳ない)。
フィンセント・ファン・ゴッホ『糸杉』
聞きしに勝る迫力。もう遠くからだって、その絵の具の盛り上がり具合が分かる気がするぐらい。
展覧会ナビゲーター #杉咲花 さんとボクと糸杉の3ショット‼︎ 内覧会でトークセッションをしてくれた杉咲さん。素敵な黄色の衣装だったホ…‼︎ この写真は一生大切にするホ〜‼︎ #ゴッホ展 #音声ガイド pic.twitter.com/fH3Dvbu4Wf
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) October 16, 2019
分かりますよね、いかに厚みがあるか。
今回の♯ゴッホ展 には、あの傑作♯《糸杉》 が7年ぶりに来日するんだホ。糸杉は、晩年の♯ゴッホ 先輩が何度も挑戦したモチーフ。それほど糸杉に惹かれたんだホ。作品の借用交渉にいったとき、スタッフは実物のあまりのオーラに、しばらく絵の前から動けなくなったらしいホ…。ボクも早く見たーい! pic.twitter.com/jfD3HYpwZ3
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) July 13, 2019
フィンセント・ファン・ゴッホ『薔薇』
絵の具の色が退色している、と説明にあって驚きました。もっと赤と緑色の対比が強かったとか。
同じ1890年に描かれた別の薔薇作品と比較すると、たしかに緑色が薄い感じですね。
スヌーピーとのコラボグッズ
ステッカーシート
大きさは約13センチ✕約20センチ。ステッカーシートAです。写真だと見えづらいですが、左側が上下に1枚ずつ分かれていて、右側がゴッホの名前も込みで1枚、合計3種類のステッカーシートです。
ところで、なぜスヌーピーがゴッホ展とコラボしたのか?
私はまったく知らなかったのですが、原作で”スヌーピーはゴッホの作品を持っている”という設定なんだそうです。展覧会の公式ホームページに書いてあってビックリしました。
ゴッホ作品所有!!すごいな、スヌーピー。
クリアファイル
A5サイズと
A4サイズ
あまり黄色いものを持ってない私ですが、これはやはり買わずにはいられない可愛さでした。(いや、くまのプーさん展のときも結構購入したな……)
ボールペン
ボールペン本体の色は全部で3種類ありました。
黄色、黒、そして青色があったと思います。なんだろう、もう青色も購入してくればよかったのに。最後の最後で、理性?が働いてしまって。残念。柄が全部違うんだから、買ってくればよかった。
本体の色は違いますが、どれもインクの色は黒とのことでした。
アートカードセット
私が購入したのはアートカード・セットA。可愛いなぁ。
グッズ付前売券のタオル
残念ながら、会場でこのタオルの販売はないのです。
本当は欲しかったコラボグッズ
会場では売り切れ中のスヌーピーコラボグッズがいくつもありました。いまのところ12月中旬に入荷されるものが多いようです。
【 #ゴッホ展 #スヌーピー 関連グッズ欠品情報】
ぬいぐるみSは、現在品切れとなっております。再入荷は12月中旬頃の予定です。確定次第、公式SNS等でお知らせいたします。— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) November 12, 2019
ただ、ぬいぐるみに関して言えば。Sサイズの実物を見てないのに、こんなこと書いちゃうと叱られちゃうかも知れないけれど、やっぱりMサイズの方が心惹かれました。Sサイズ見てないのに。すみません。見てないのに、やっぱりって何だって感じですけど。
同じく上野の森美術館で開催されたフェルメール展のとき、ミッフィーとのコラボぬいぐるみがあって。その時も大と小があったのですが。見ちゃうと大きいサイズの方が、なんだか心惹かれる可愛さだったんです。比べなければ、わからないけれど。大きい方を見てしまうと……ちなみに、今のところスヌーピーぬいぐるみMサイズは1人2個まで購入できるそうです。
ええそうです、本当は欲しかったから、こんなにうだうだ書いてます。
迷いに迷ったグッズ
【グッズ紹介:ミッフィーも好評販売中】#オランダ #ファン・ゴッホ美術館 限定《#花咲くアーモンド》をモチーフにした 「ぬいぐるみ」と「トートバッグ」を見つけたホ!
商品に囲まれて、ほっこり幸せ〜
日本では #ゴッホ展 でしか購入できないんだって…🤭
鑑賞後はグッズ売り場を要チェックだホ👍 pic.twitter.com/rNfcf2UtBp— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) November 20, 2019
ファン・ゴッホ美術館の限定品!あと、クレラー・ミュラー美術館の限定ミッフィーちゃんもあったんです。
【#ゴッホ展 閉幕間近!1/13まで】大人気の #スヌーピー グッズにはおしゃれなバンダナも!!!角にさりげなくカンバスに向かうゴッホさん風のスヌーピーがあしらわれてるんだホ。赤、青、ベージュ、黄の4色(各2300色+税)もあって、どれにしようか迷うホ~!! #peanuts #snoopy pic.twitter.com/bQ5o5U8eEm
— 【ゴッホ展公式】ホッゴさん (@2019gogh2020) January 2, 2020
ゴッホについて知りたい方に、おすすめな映画
『ゴッホ 真実の手紙』
イギリスのドラマ『シャーロック』でシャーロック役を、マーベル作品ではドクター・ストレンジ役を演じるベネディクト・カンバーバッチさんがゴッホを演じています。ゴッホの生涯と作品が分かりやすく、かつ、カンバーバッチさんの演技に引き込まれるドキュメンタリー。
今現在(2020/1/12)Amazonで100円で借りられるのです。ぜひ!
私は、この作品を見てゴッホの作品が好きになりました。
『ゴッホ 最期の手紙』
ゴッホといえば、手紙(と言い切ってしまっていいのかしら)。彼が人生の最期に書いた手紙の内容とは?
最期の手紙を届けるべく託された青年。その青年がゴッホを知る旅へと私たちを引き込んでいきます。
映画は字幕で見るのが好き、という方もいらっしゃるとは思いますが。ここは、まずは、吹替で見ていただきたいかな、と。その理由は、画面に集中できるから!
というのも、主人公たちはまるでゴッホの油絵作品のなかにいるようなタッチで描かれているからです。選ばれし125名の画家たちによるゴッホタッチによる油絵62,450枚が使われているそうです。圧巻。
日本の画家の方も参加されたそうで、その方のインタビューも面白かったのでよろしければ。(映画のネタバレはありませんが、実際に使われた絵などが出てくるのでネタバレを徹底的に避けたい方は映画を見てからの方がいいかもしれません)
映画ではないけれど、今回の展覧会のガイドブックが出てるのですね。
まとめにならないまとめ
皆さんご存知とは思いますが、初期の暗い色合いの作品からフランスへ行き作品の色合いが華やかになるゴッホの作品。
ですが、私には初期の作品よりも最後の方の色が明るい作品群のほうが見ていて泣けてしまうのです。自分の中にある淋しいとか、悲しいとか、そういった負の感情がそっと手のひらで掬い取られて、ほらって見せられてしまうような。こころを鷲掴みにする、それが一体なんなのか。未だに、明確に言語化することはできません。
ゴッホは、自分の表現したいことをなんとか人に分かってもらおうと努力し、でもうまく伝わらないもどかしさを感じていたのではないかと思ったり。
そして、やっぱり『ゴッホ最後の手紙』で主人公がつぶやく、あの一言に辿り着いてしまうのです。あの一言、についてはいつか映画の感想で書こう書こうと思いつつ書けていませんが。
興味のある方は、ご覧になってみてください。