東京国立博物館・平成館で開催中の三国志展へ行ってきました。
もう少し早く、というか、開始したらすぐに行くつもりだったのに。おかしいなぁ。これもそれもすべて夏が暑すぎるから、うん。
さて展示品はすべて写真撮影可能ということで携帯電話の充電器持参で行ったのですが、最後の方は充電器すら空っぽになってしまいました。残念。というのも、気づいたら4時間ぐらい、ぶらぶらしてたようなので。なるほど。そりゃ電池もなくなりますよね。
Contents
開催概要
場 所 | 東京国立博物館 JR上野駅・公園口改札からの行き方は、こちら |
---|---|
期 間 | 2019/7/9(火)〜9/16(月・祝) |
時 間 | 09:30〜17:00(入館は16:30まで) ※ただし金・土曜は21:00まで(入館は20:30まで) |
休 館 日 | 毎週月曜日 ※ ただし9月16日は開館 |
公式ホームページ | こちらをクリックしてください |
出品目録 | こちらをクリックしてください(pdf形式) 目録では161点となっていますが、体感的にはもっともっと多くのものを見た気がしています。 |
公式ツイッターは、こちら↓です。
三国志の知識ほぼゼロでも楽しめるのか?
三国志展へ行く前に私が知っていたこと
私の三国志に関する知識といえば
・三国というのは、魏・呉・蜀。
・三国を治めているのは、劉備・曹操・孫権。でも、誰がどこの国の人か分からない。
・昔、NHKで人形劇『三国志』をやっていたのを見ていたが中身を覚えていない。
・人形劇『三国志』では、孔明という人が大好きだった。いつも冷静沈着で知的で、神秘的なイメージがあった。孔明は劉備に仕えていた。
・劉備には桃の下で義兄弟の誓いを交わした仲間が居て、その2人はとても強かった気がする。(ちなみに、桃園の契りは『三国志演義』のなかに出てくる創作の話だそうで)
すごい。ほぼ知識ゼロ。というか、むしろゼロ。
予習しようとして購入したもの
今回の展覧会の展示品も含めて解説してくれているので、購入してよかったなと思いました。
でも、魏が曹操、呉が孫権というのすら覚えられず。劉備が蜀というのだけは覚えて展覧会へ行きました。
Penに紹介されていた本を、展覧会へ行く当日の朝に購入。往路で少しでも知識を、と思ったものの電車で座れたら眠ってしまい……。
「ヒゲ」「美女」「超能力者」といった面白そうな項目が並び、読み始めると止まりません(三国志展の帰り道に読み始めました!!ちなみに、今回の展示ではほぼ女性については出てきません。それが良い悪いではなく、一応ご報告まで)
知識なくて楽しめたのか?
はい、楽しめました!
十分に楽しめました!十二分に楽しめました!!
・展示が魏なら魏、蜀なら蜀という風にまとまって紹介されている。三国はそれぞれに気候も文化も違っていたんだなぁということを展示品を見れば納得できる
・三国のどこで起きた話なのかという説明文のなかに地図も掲載されている
・とにかく展示品を見ているだけで面白かったり、美しかったり、こんな武器を使っていたのかとなる
・なんとなく三国志は小説とかゲームのイメージが強く、どうしても”創作されたもの”というイメージが強かったのですが、実際に出土された品々を見ているうちに「実在したんだなぁ」という実感が湧いてきました。そして、三国志を読みたくなる。
ということで、十分に楽しめました。
もちろん、三国志の物語を知っていれば説明を少し読むだけで「うんうん」「ああ、あの場面の」となるかもしれません。
会場には丁寧な説明書きがあるのですが、それを全部理解してから展示を見ようとすると時間も脳力?も足りないので、私はざっくりとした理解で先に進みました、というか、進まざるを得なかったのですが、それでも十二分に見応えありました。
これを押さえていったら、もっと楽しめたかも?
ざっくりと『三国志』と『三国志演義』の違い
三国志 | 後漢時代末から三国時代にかけての歴史書。個人ごとの伝記が書かれており、時系列では書かれていない。3世紀末頃に書かれた。 |
三国志演義 | 三国志の史実と、史実ではない創作話を織り交ぜた小説。今日の小説やゲーム、漫画などもこちらを参考にしていることが多い。時系列に沿って書かれている。14世紀中頃に書かれた。 |
超絶簡単に歴史の流れ
西 暦 | 出 来 事 |
184年 | 黄巾の乱 政治の腐敗や重税に対し、新興宗教の教祖を中心に信者たちが反乱を起こす。この乱を鎮圧すべく劉備・関羽・張飛たちが力を合わせる。 |
189年 | 董卓(とうたく)の乱 政治的混乱に乗じ、朝廷の実権を握った董卓が献帝を擁立。 |
190年 | 董卓の暴政に反対する勢力と衝突し、董卓は洛陽を焼き払って長安へ遷都。 |
192年 | 董卓 養子である呂布に殺害される |
196年 | 曹操が献帝を許の地に迎え庇護する |
207年 | 三顧の礼 劉備が諸葛亮孔明を軍師として迎え入れる |
208年 | 赤壁の戦い 孫権&劉備軍(6万人)が曹操軍(83万人)に勝つ |
220年 | 魏の曹操死去 曹操の息子・曹丕が献帝の座を奪い漢王朝滅亡。魏王朝誕生。 |
221年 | 蜀の劉備も皇帝へ(当時61歳) 前漢の末裔である劉備は漢王朝を復興させるべく蜀(蜀漢)の初代皇帝へ (ちなみに、前漢→新という短期の王朝→後漢という流れだそうです) |
223年 | 蜀の劉備死去 劉備の息子・劉禅が17歳で蜀の2代目皇帝へ |
229年 | 呉の孫権も皇帝へ |
234年 | 蜀の諸葛亮孔明死去 魏を倒そうと度重なる戦いを挑むも勝てず。戦地にて病のため死去 |
239年 | 魏が卑弥呼を親魏倭王とする (!!魏志倭人伝の魏って、この魏!!ということを、今さら知る私) |
249年 | 魏の司馬懿がクーデターを起こし、曹氏一族を皆殺しにする |
252年 | 呉の孫権病死 |
263年 | 蜀が魏に滅ぼされる |
265年 | 魏が滅亡し、晋が誕生 |
280年 | 晋による天下統一 呉が晋に敗れ滅亡し、ここで三国時代が終了 |
誰の名前を覚えて行ったほうがいいのか
絶対覚えたほうが良いという訳ではないのですが。なんとなく、こういう人がいるぐらいで大丈夫かと。
後漢
名 前 | どんな人? |
董卓(とうたく) | 暴政止まらず、その上、洛陽を焼き討ち。最終的には養子の呂布に裏切られ殺される。 |
魏
名 前 | どんな人? |
曹操(そうそう) | 反董卓連合軍を結成。董卓を長安へ撤退させる。あらゆる兵法書を読み尽くし、どの参謀をも凌ぐ知謀の才があったとか。どの陣営よりも多くの優れた武将や参謀を抱えた。 |
司馬懿(しばい) | 諸葛亮孔明の北伐を阻んだ人物。のちにクーデターを起こし曹氏一族を滅ぼす。 |
呉
名 前 | どんな人? |
孫権(そんけん) | 19歳で孫氏軍閥の当主に。父や兄の代から支えてくれている家臣たちに助けられつつ実力を発揮。 |
蜀
名 前 | どんな人? |
劉備(りゅうび) | 黄巾の乱で挙兵し、その後も義兄弟の契りを交わした関羽・張飛たちと共に傭兵集団として各地を渡り歩く。 漢王朝滅亡に際し、漢王朝復興のために自分自身も帝位に就くことを決心する。 |
劉禅(りゅうぜん) | 魏軍に降伏し蜀が滅亡。(なんというか、生まれる時代が違っていたら良かったのでしょうか、どうなのかな……) |
関羽(かんう) | 劉備、張飛と義兄弟の契りを結ぶ。美しいヒゲを持っていたとされ”美髯公(びぜんこう)”と呼ばれていたとか。 |
張飛(ちょうひ) | 劉備、関羽と義兄弟の契りを結ぶ。年齢順に劉備が長兄、関羽が次兄、そして張飛が弟だそうで。 |
孔明(こうめい) | 明確な指針、戦略を示す軍師として劉備に迎えられる。劉備が死に際に、息子(劉禅)が補佐するに値しない人物であれば孔明に国を治めて欲しいと遺言されたとか。 |
購入した図録とグッズについて
図録
今回の図録は、東京国立博物館のショップのみならず書店でも購入できます。購入し忘れた方、しそびれた方、ぜひ。展覧会会場の説明を、さらに深めた解説が読めます。
グッズ
人形劇『三国志』の諸葛亮孔明が好きなもので、ついつい偏ってしまいました。
絵はがき
やっぱりいいですねぇ。動きのある孔明も、このアップの孔明も。扇も美しいし、指も美しいし(すみません、完全にファン目線です)。
…お守り??
約4センチ✕約5.6センチの薄い金属です。
正面からだと、よく見えないので少し斜めから撮影してみますと
はい、このように孔明が。
裏面は、こんな感じです。
お財布に入れて金運アップ的なことがポップに書かれていたような気もしますが、ちょっとよく覚えておりません。なにしろ、孔明と目が合ったもので。
ガチャガチャ
箱の大きさは約7.5センチ✕約10.5センチ。厚みが3.5センチほど。
川本喜八郎氏の人形がフィギュアに!全5種類のうち、何が入っているかは購入してからのお楽しみ!!
ずら〜っと並べられた箱をじっと見つめ。孔明、孔明、孔明と念じながら
わーい!!
扇までついているのです。
扇の持たせ方が分からず、着物と手の隙間に差し込んでみました。
扇を持っていないのがバレバレですね。
それにしても、凛々しい。
とても凛々しい。
後ろ姿も素敵です。
写真撮影呉、無理やり手に扇を持たせたら扇の下の部分が見事に折れました!どこかへ飛んでいきました!!まぁ、私が不器用だからだと思いますが、取り付けの際は一応お気をつけくださいませ。
あと、お茶とか購入する予定だったのに。売り切れてなければ赤兎馬ぬいぐるみマスコットも欲しかったのに。そうだ、手ぬぐいも購入しようと思っていたのに……特設ショップ大好きな私としたことが…..しょぼん。展示品の迫力に、どうやら全気力を奪われたようです。それぐらい展示品を堪能しました。会場3周ぐらいしてたし。
まだまだ書き足りません
というわけで、写真も色々撮ってきたし、好きな展示品についても書きたいので後日追記、もしくは、別に記事を書きたいと思います。
おまけ:割引券の形が!
別の美術館へ行ったときに、三国志展の割引券がありました。
直径は約21センチぐらいある扇形の割引券。その名も”割引引換羽扇券”。孔明気分が味わえます。それにしても、いまだかつてこれほど大きな割引券は見たことがありません!