美術館へ行くようになってから名前と作品を知り、あぁ、やっぱりこの人の作品が好きだなぁと個人的に思う画家のひとりが河鍋暁斎です。
葛飾北斎も河鍋暁斎も、森羅万象あらゆるものを描き、恐ろしいほどの作品数、そして日々努力を怠らない姿勢が共通しているように思えます。生涯、どれぐらいの作品を仕上げたのでしょうか??暁斎の場合は、膨大な下図が残されているけれど完成品が見つかっていないものも多数あるそうです。あぁ、同じ年代に生まれていたらぜひお会いしたかった。
というわけで、河鍋暁斎展の感想と購入したグッズについて。
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展示替えがあるので、1度目は2月18日(月)までに行かれてはいかがでしょう
展示替リストを見てざっくり分けるとするならば、前半が2月6日〜3月4日で、後半は3月6日〜3月31日となっています。作品のPDFリストは、こちら。
そして、前半、後半のなかでも展示の期間が短いもの、場面替えがあるのですべての作品を完璧にみるなら8回は行く必要があるようです。が、さすがにそれは……。サントリー美術館のメンバーズ・クラブ会員なら何度入っても料金不要ですから、お好きな方は入会してしまった方がお得ですね!今なら、更新・新規入会キャンペーン中のようです。詳しくは、こちらに書きました。
場面替えは諦めるとして、2回なら行けるかなぁ、という方。2月18日(月)までに1度足を運ばれてはいかがでしょう?
なぜなら、第1章に展示されている『花鳥図』、『豊干禅師と寒山拾得図』(いずれも東京国立博物館所蔵)が2月18日までなのです。
\対照的な2作品!/
「枯木寒鴉図」と「花鳥図」はともに明治14年の第二回内国勧業博覧会に出品され、「枯木寒鴉図」は事実上の最高賞にあたる妙技二等賞牌を受賞。対照的な作品それぞれに、暁斎の巧みな表現が光ります!2作品が横に並ぶのは2/18まで!!https://t.co/mMpc3Z4Ndn pic.twitter.com/TH7R0itB0A— サントリー美術館 (@sun_SMA) 2019年2月14日
2回めは、3月13日(水)以降がいいのではないかと。勝手ながらのオススメですが。なぜなら、13日以降に『山姥図』、『地獄極楽図』(いずれも東京国立博物館所蔵)が展示されるから。
ちなみに、3月6日以降に暁斎の息子さん・暁雲の『山姥図』も展示予定だそうで。親子で同じ題材をどう描き分けているのかも楽しみですね(ただ別々の章に展示されると思われます)。
そうそう、『鳥獣戯画 猫又と狸』も3月6日からの展示です。
\その手に描けぬものなし!/
傑出した画力をもつ河鍋暁斎。「その手に描けぬものなし」のタイトル通り、展覧会では狩野派絵師としての経験に裏打ちされた画業をあまねくご紹介します!!https://t.co/mMpc3YNclP pic.twitter.com/7BQ6ewiN9g— サントリー美術館 (@sun_SMA) 2019年1月23日
2回行きたい!けれども寒さに弱く、すぐ風邪をひくので。なんとか3月13日以降に再度行けるよう体調管理を頑張ろうと思います。
展覧会の感想
今まで三菱一号館美術館、Bunkamuraザ・ミュージアム、そして東京富士美術館で河鍋暁斎の展覧会を見る機会がありました。ですので「あぁ、久しぶりに会えた!!」という作品もあれば、応挙風の子犬だったり、衝立の虎のちょっと可愛らしく堂々とした姿ににこにこしてしまったり。羽織にはビックリしたなぁ…….。
パトロンのお嬢さんの一周忌にあわせて制作されたのではないか、という『ひな祭り図』の前では思わず目頭が熱くなってしまいました。『ひな祭り図』は3月4日までの展示です。
個人的には大好きな『虎図』。こちらは通期展示なので、2回目もじっくり見たいと思います。
\今週開幕!/
「河鍋暁斎 その手に描けぬものなし」展はいよいよ今週2/6(水)開幕!軽妙な画風で知られる暁斎の、狩野派絵師としての一面にも注目ください!!https://t.co/mMpc3Z4Ndn pic.twitter.com/dsLOPZmwxh— サントリー美術館 (@sun_SMA) 2019年2月4日
展示室を2周しても足りず、本当はまだまだ見ていたかったのですが。さすがに疲れてしまったので2時間半ぐらいで会場をあとにしました。
購入したグッズ
絵はがき
全部で16種類あり、サイズは通常の絵はがきサイズのみ。
『蛙の人力車と郵便夫』
なぜか、暁斎の描く蛙やネズミは好きなんです。実物は苦手なんですが。今回の展示にはなかったと思いますが、コウモリも暁斎が描いたものは好きなんです。暁斎は蛙が大好きだったそうなので、彼の蛙への愛情がにじみでているからでしょうか??
『鯰の船に乗る猫』
この猫の表情。まんまとしてやったり、みたいなこの表情。好きです。サラサラと描かれたような柳も見事でうっとり。
『閻魔大王浄玻璃鏡図』
地獄で仏ならぬ、地獄で超絶美人。
閻魔様も、裁きを待つ男性、その男性の髪を握りしめる獄卒(地獄にいる鬼だそうで)それぞれの表情がユニークで好きです。
『地獄太夫と一休』
何度も何度も戻って着物の柄、骸骨たちの動きを見ておりました。
暁斎繪札
河鍋暁斎記念美術館の暁斎絵札です。
約5センチ✕約15センチの絵札が16枚。それぞれ図柄が違います。
画鬼 暁斎読本
こちらは河鍋暁斎記念美術館編の冊子です。A5版で63ページほど。
河鍋暁斎を知る入門書の前段階として気楽に読めて、さらに深く知るには他にどんな本があるかを紹介したい、という意図で書かれているものだそうです。
河鍋暁斎の人生や作品がギュギュギュっと詰まっていて楽しい一冊です。
私は東京富士美術館で河鍋暁斎の展覧会があったときに購入し、すごく買ってよかったと思ったので。もし興味のある方は、サントリー美術館のショップで手にとってみてくださいませ。
ショップには、こちらの書籍も置かれていました。
暁斎と娘・暁翠の作品があわせて210点。図版は大きくはないけれど、とにかく、どのページも作品がぎっしり。パラパラめくるだけでも楽しいです。
次回は羊羹を購入しようと思っています
\ショップ暁斎グッズ/
虎屋の定番商品、小形羊羹を限定の「風神雷神図」パッケージで販売中♪通例、鬼の姿で描かれることが多い風神と雷神ですが、こちらの風神は烏天狗のような口元をした珍しい姿!虎屋所蔵の本作品は、3/6~の展示です。 #暁斎https://t.co/T3cIhwo9oA pic.twitter.com/L3qIqwKgpt— サントリー美術館 (@sun_SMA) 2019年2月12日
3月6日から展示予定の『風神雷神図』がパッケージになった羊羹。購入しようか迷ったのですが、実物を見てからのお楽しみにしようと思いまして。
カフェの限定メニューも美味しそうですよねぇ。
\カフェの展覧会限定メニュー🥄/
今回の限定メニューは、「粟麩のこしあん善哉(ぜんざい)」です。熱々のこしあんが寒い冬にぴったり♪粟麩にあんをよくからめてお召し上がりください!https://t.co/T3cIhwo9oA pic.twitter.com/BYL5l0ygpG— サントリー美術館 (@sun_SMA) 2019年2月12日
サントリー美術館メンバーズ・クラブ会員について
2019年11月10日まで、更新・新規入会キャンペーン実施中だそうです。
キャンペーンの特典として下記、どちらか1つを選べるそうです。
- サントリー美術館カフェ500円割引クーポン
11月10日まで有効 - 下記図録から、好きなもの1冊選べる
セーヴル、創造の300年
神の宝の玉手箱
のぞいてびっくり江戸絵画
※ ただし、図録の種類は在庫状況によって変更するそうです
サントリー美術館メンバーズ・クラブ会員のメリットなどについては、下記の記事に書かせていただきました。よろしければ参考になさってください。
https://kan-fanblog.com/2018/10/17/suntorymuseum/
公式ホームページは、こちらです。